予想にも影響する?競艇に存在する暗黙のルールを6つ紹介!

競艇 暗黙のルール
雑学

競艇に存在する暗黙のルールをご存知ですか?

競艇に限らず公営競技はギャンブルとはいえ人が密に絡み合う競技なので、ルールブックには記載されていない暗黙のルールが多くあります。

競馬では、断然人気の逃げ馬に人気がない馬は競りかけてはいけない、競輪では、前日のレースコメントと違う並びをしてはいけないなど、公営競技にも暗黙のルールが存在します。

もちろん競艇にも暗黙のルールがあり、ほとんどの選手がそれを遵守しています。

この記事では、競艇界に存在している暗黙のルールの内容と、それが競艇の予想にどのような影響を与えているかを詳しく解説していきます。

これから競艇を始める初心者から中級者の方まで役立つ記事となっていますので、ぜひご覧ください。


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この記事の監修者
後藤孝男
競艇予想サイトNAVI 運営責任者【北村 功平】
1978年 2月11日生まれ。一橋大学卒業。大学時代から競艇にハマり、そのまま好きが高じて某スポーツ新聞社に入社。競艇をはじめ、競馬や競輪関連の記事を長らく担当。生粋の競艇好きで、休みの日もビールを片手に全国の競艇場に姿を表す。競艇を愛して22年、彼以上の競艇知識を持つ人間にはほとんど出会えない。競艇予想サイトNAVIでは全体監修を担う大黒柱。

明確な定義はないが競艇には暗黙のルールが存在する

競艇 暗黙のルール

冒頭でも説明した通り、明確な定義はありませんが競艇には暗黙のルールが存在しています。

明確な定義がないというのは、正確なルールとして明記されているわけではないということです。つまり、暗黙のルールは破ったとしても罰則があるわけではありません。

とはいえ、若手の選手が暗黙のルールを破れば先輩の選手から厳しく叱責されるだけではなく、ルールを守れない選手としてのレッテルが貼られてしまいます。

さらに、競艇に存在する暗黙のルールは選手の安全を確保するためのものが多いため、自分の利益だけを考えて周りに危険を及ぼす選手という評判が定着します。

これは選手間だけではなく、レースを見ているファンからの反感を買う恐れもあるため、多くの選手は暗黙のルールを守りながらレースをするのが一般的なのです。

競艇における暗黙のルールは、『選手道』とも呼ばれています。

人気の競艇漫画「モンキーターン」で頻繁に出てくる言葉なので知っている方が多いかもしれませんが、選手道のニュアンスの中にはスポーツマンシップという意味も込められています。

競艇に存在する暗黙のルールに明確な定義はありませんが、自分だけではなく周囲の選手をリスペクトしたうえで、安全にレースを遂行しようという意味があります。

時代の流れと共に選手道の意味合いは変化していますが、安全にレースを遂行するためのマナーである暗黙のルールは現在も脈々と受け継がれています。

競艇の基本的なルールに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

競艇初心者が覚えておくべきルールを3つの項目でわかりやすく紹介!

レース中の暗黙のルールを3つ紹介

競艇 暗黙のルール

はじめに、レース中に守られている暗黙のルールを3つ紹介します。

  • 新人は6コースから進入する
  • 新人は高度なテクニックを使ってはいけない
  • 6コースから前付けした時の回り直し

以下の項目で一つずつ詳しく解説していきましょう。

新人は6コースから進入する

競艇に存在する暗黙のルールとして最も有名なのが、新人選手は6コースから進入しなければいけないというものです。

多くの方が知っているように、競艇は圧倒的にインが強い競技です。つまり、1コースに近ければ近い程に勝率が高くなるため、わざわざ6コースに進入する利点はありません。

養成所を卒業したばかりの新人でも、出走表では4号艇や5号艇になる場合があります。しかし、そのような時でも新人は待機行動中に6コースへと進入します。

わざわざ新人が勝ちにくい6コースへ進入する理由は、少しずつレースに慣れていくことを目的にしており、安全にレースを進めるために行われています。

養成所を出たばかりの新人選手はまだレースに慣れていないため、4コースや5コースでスタートしてしまうと、他の艇に挟まれて大事故の原因になる危険性があります。

競艇は旋回時の巻き込み事故が多く、周りを巻き込んでしまうと選手生命を脅かすほどの大事故に発展する可能性もあるため、これは必要不可欠な暗黙のルールなのです。

競艇場の番組を作っているスタッフの方も、まず安全を第一に考えているため、新人選手はアウトコースに配置するのが一般的。暗黙のルールがあるため、相対的に6コースが多くなります。

とはいえ、有望な新人選手の中には6コースを物ともせずに勝利する方も少なくありません。なかにはG1といった大舞台で勝つ選手もいるので、決して無視はできない存在です。

新人は高度なテクニックを使ってはいけない

競艇にはさまざまな勝敗を分ける決まり手がありますが、新人は高度なテクニックの使用が暗黙のルールで禁止されています。

具体的に禁止されているテクニックは以下の2種類です。

  • しぼる
  • ツケマイ

「しぼる」とは、外側にいる艇が第1ターンマークで捲りたい時にコースの内側に絞っていく場合に使われる技です。スタート直後にインコースの艇より前に出て旋回を先にさせないためのテクニックですが、高度なテクニックが必要なため、できる選手は限られています。

「ツケマイ」とは、他の艇と接戦で旋回する際に内側にピッタリと密着するようにしながら全速ターンで外から抜いていく技です。こちらも「しぼる」と同様に高度なテクニックが必要なので、新人では扱えないとされています。

どちらも完璧に決まればアウトコースでも着順を上げられるテクニックですが、決めるためにはスピードを緩めずに旋回するテクニックが必要です。

無理して行うと転覆や落水のリスクが高くなる危険性があるため、一般的には直属の師匠からの許可がなければ新人はレースで使うことができません。

とはいえ、暗黙のルールではありますので新人がレース中に使って厳罰があるかといえばそうではありません。しかし、周りの選手の危険性を考えない行動は厳しく糾弾されるため、ほとんどの新人選手が利用せずに守っているという状況です。

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6コースから前付けした時の回り直し

新人選手だけに限らず、6コースから前付けした時の回り直しは暗黙のルールで禁止です。

競艇では待機行動中に、枠番以外のコースを主張する前付けと呼ばれる行為をします。簡単に説明すれば、4号艇の選手が3コースへ、3号艇の選手が2コースへ前付けを行い、どこからスタートするかを待機行動中に決めていくというわけです。

もちろん6コースも前付けを主張すること自体は問題ありませんが、回り直し(自コースが深インになった際にもう1回回って大外からやり直す行為)は禁止とされています。

そもそも6号艇ははじめから大外の枠なので、前付けを主張すれば内側の艇は激しく抵抗することは目に見えています。すると、深インで助走距離が短くなりスタートの難易度があがるため、回り直しをしなければいけません。

しかし、6号艇はもともと6コースなので、回り直しをしても不利は一切ありません。

6コースから前付けした時に回り直しをしてはいけないという暗黙のルールは、一方の仕掛けで片方が不利になり片方のダメージがないというスポーツマンシップに反する行為はやめようという紳士協定です。

もちろんルール上は6コースから前付けした後に回り直しをしても問題ありませんが、相手選手をリスペクトしていない行動として激しく糾弾されてしまいます。

ちなみに、新人選手が先輩やベテラン選手よりもインコースを取るのも暗黙のルールでなしとされています。新人選手はまずアウトコースで研鑽を積み、インコースへと進入していくのです。

レース以外の暗黙のルールを3つ紹介

競艇 暗黙のルール

続いては、レース以外の部分で行われている暗黙のルールを紹介していきます。

  • 新人がボートの洗浄を行う
  • レース終わりの挨拶は必須
  • 勝利者インタビューで喜びすぎない

直接レースの予想には影響を与えませんが、ひとつの知識として覚えておきましょう。

新人がボートの洗浄を行う

新人選手は、レースの準備や片付けなどを率先して行うという暗黙のルールがあります。

そもそもレースの準備や片付けなどは養成所で習っているため、その流れで整理整頓や作法などは新人が率先して行うという風潮になっているようです。

また、レースが開催されている時は3日目と5日目の決められた日にボートを洗浄するのですが、新人選手は自分のだけではなく、同じ支部の先輩のボート洗浄を手伝わなければいけません。

自分の手が空いている際は近くにいる先輩を手伝うのが風潮になっていますが、この時間は先輩とコミュニケーションが図れる時間でもあるため、新人選手は勉強にもなります。

レース終わりの挨拶は必須

謙虚な姿勢と礼儀を重んじる競艇の世界では、レースが終了した後の先輩への挨拶は必須です。

普通であればレース終わりの挨拶は「ありがとう御座いました」や「お疲れ様でした」となるのが一般的ですが、競艇では「すみませんでした」というのが暗黙のルールです。

「すみませんでした」と挨拶する理由は諸説ありますが、「ありがとう御座いました」よりも角が立たずに低姿勢なイメージを持たれるということで、暗黙のルールとして定着したようです。

勝利者インタビューで喜びすぎない

前述したように競艇では謙虚な姿勢を重んじているため、勝利者インタビューでは喜びを爆発させないというのが暗黙のルールになっています。

スポーツの世界では、たとえばサッカーであればゴールを決めた後に派手にガッツポーズをしますし、野球でもホームランの後は大半の選手が喜びを爆発させています。

しかし競艇では、たとえ会心の走りで1着になったとしても、選手は調子に乗り大きくガッツポーズをすることはありません。

他の選手に対して敬意を払うというのが暗黙のルールで決まっているため、喜びは内に隠してこっそりと喜ぶのです。

まとめ

競艇に存在する暗黙のルールを6つ紹介していきました。

新人は6コースで走らなければいけないなどの暗黙のルールは、理解していなければ大きく負けてしまう要因になります。

競艇にはさまざまな新人を制限する暗黙のルールがあるため、ほとんどのレースで新人選手は勝つことができません。

新人選手は、まず第一に安全に走れるようにするというのが目的なので、無理して勝つことを目的にしているわけではないのです。

競艇に存在する暗黙のルールを理解したうえで、適切な買い目を検討していきましょう。


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