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競艇のスリットとは?写真の見方と予想への活用方法を徹底解説!

競艇 スリットとは
競艇基礎情報/攻略法

競艇で普段なにげなく耳にする「スリット」とは一体何なのか?

実は競艇のスリットには予想のヒントが満載されています。

当記事では競艇のスリットの意味、予想に活かすためのスリットの見方やスリット体形による出目の検証まで幅広く解説していきます。

これを読めばあなたの舟券予想精度が高まること間違いなし!

スリットを制して高配当を狙ってみてはいかがでしょうか。

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競艇のスリットの意味

スリット

スリットとは「切れ目」や「隙間」を表す言葉で、女性の方にはお馴染みスカートのスリットなどが身近で使われていると思います。

そして競艇用語にも「スリット」が使われており、こちらはとても重要な役割を果たしています。

競艇でのスリットは、ずばり「スリット写真」と呼ばれるものを指し、スタート展示やゴールの判定に使われる測定写真に引かれたラインがその名前の由来です。

スリット画像

単なる写真だと思われるかもしれませんが、予想に役立つ情報がこの1枚に隠されており、競艇予想の上級者たちはスリットから様々な展開を導き出しています。

スリット写真の見方と予想への活用方法

ここからは、競艇初心者の方にも分かりやすく「スリット」の意味や見方から、予想への活用方法までを解説していきますので、スリットを理解して「脱!競艇初心者」を目指しましょう!!

スリットには色んな意味が含まれる

解説者の方や選手のコメントで耳にしたり目にしたりする「スリット」には実は色々な意味が含まれており、大きくはふたつの意味で使われることが多いので、まずはそれらを整理して理解することから始めましょう。

  • スリット写真
    先に説明した通り測定用の写真としての意味で、予想に役立つ情報が沢山隠されています。
    詳しくはこのあと順を追って説明してまいります。
  • スリット隊形
    解説者や選手が使う場合こちらの意味を指すことが多く、その名の通りスタート時の6艇がどのような形で並ぶのか、デコボコする形なのか一直線に揃うのかなどを意味します。

スリット写真ではモーターの状態が分かる

スリット写真は専用の機材で高速撮影された画像を繋ぎ合わせて作られています。

そのため次のような特徴が現れます。

  • 速い物体は短く写る
  • 遅い物体は長く写る
スタート展示のスリット写真

例えばこちらのスリット写真で短く写っている艇はどれだかお分かりになりますか?

正解は3号艇と6号艇です。

逆に長く写っているのが2号艇。

また競艇で使われるモーターには4つの足と呼ばれる性能があります。

  • 出足(加速性能/ピット離れに有効)
  • 行き足(中間速性能/ターン後の加速に有効)
  • 伸び足(最高速性能/直線勝負に有効)
  • 周り足(ターン性能/ターンに有効)

スタートでは多くの場合、1〜3コースがスロースタート、4〜6コースがダッシュスタートの体形になり、内側3艇では「行き足」、アウト3艇は「伸び足」が重要になってきます。

スロースタート:助走距離が短いため中間速性能が重要

ダッシュスタート:助走距離が長いため最高速性能が重要

それらのことから、このレースでのモーター状況としてスロー勢では3号艇の「行き足」がよく、ダッシュ勢では6号艇の「伸び足」がよいと判断することができます。

さらに詳しくお知りになりたい方は、過去記事の「競艇フライング」や「競艇モーター」を併せてご覧いただくことをおススメいたします。

スリット写真はどこで見れる?

スリット写真はスタート展示終了後に見ることができますが、ライブ映像などの放映でしか見れないので、公式ページからライブ映像を視聴するか、競艇場や場外発売所のモニターで確認するようにしてください。

スリット隊形では1マークの展開が予想できる

スリット隊形はスタート時の6艇の並び方を示してくれます。

スリット隊形は公式サイトでも表示される画像で見ることができます。

この画像は「CGスリット」と呼ばれ、スリット写真をイラスト化しスタートタイミングの表示を加えたものです。

スリット隊形は大きく分けて以下のパターンがあり、それぞれ1マークでの展開予想につなげることができます。

  • 一直線
スタート展示

この画像の例では全艇スタートが遅いですが一直線に並んでおり、イン逃げが決まりやすくなります。

もしくは2コースの差しなどいずれにしてもイン戦が中心になります。

併せてスリット写真で内側艇の「行き足」がよければ(写真で短く写っていれば)さらにイン戦で決着する確率が高まります。

  • 中凹み
スタート展示

文字通りセンター勢がスタートで後手を踏んだ隊形で、アウトコースからの「まくり」や「まくり差し」が決まりやすくなります。

また2・3着にアウトコースが絡むことが多くなるので覚えておくとよいでしょう。

こちらもスリット写真でアウトコース艇の「伸び足」をチェックし、艇が短く写っていればアウトコースでの決着期待度が大幅にアップします。

  • 内凹み
スタート展示

向かい風が強かったり前付けがあったレースでは内凹みになることがあり、カドのスタートが早ければ「まくり」が決まる可能性が高くなります。

この画像のケースでは4号艇の「まくり」もしくは5号艇の「まくり差し」が決まりそうに見えます。

内側艇の中でも特にスロースタートでは「カド受け」になる3コースが凹むとさらにその可能性が高くなります。

こちらもスリット写真で確定の「足」の状態をチェックすることをお忘れなく。

スタート展示

外側のスタートが遅れた場合はイン逃げか差しの展開になる可能性が高くなります。

特にイン側の選手の実力が高かったり、スリット写真から「行き足」の良さが見られた場合はほぼ鉄板でイン側決着になるでしょう。

  • その他
スタート展示

それ以外にも各艇でバラバラになることもありますので、スタートの遅れが選手のタイミングによるものなのか、モーターの状態によるものなのか、スリット写真の艇景をあわせてチェックするようにしましょう。

スタートには質の良い悪いがある

「スタートの質」とは、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、競艇ではとても重要な要素となりますので、しっかりと理解し覚えておくようにしましょう。

スタートのタイミングが最も難しい「フライングスタート方式」(詳しくは過去記事の「競艇フライング」を参照下さい)では「定時定点」といって、スタートまでの残り時間と自艇のいる場所を目標物と重ねる方法が推奨され、ボートレーサー養成所で入学当初から卒業までの間に徹底的に叩きこまれる基本中の基本となります。

画像で見る「CGスリット」ではスタートタイミングの「早い」「遅い」は分かりますが、それが速度を調整(アジャスト)したものか、(スロットルレバーで調整せず)全速のまま通過した結果なのかは分かりません。

当然ながらアジャストしてしまうと再加速が必要なため、1マークまでの間に後ろの艇に抜かれてしまうことがあります。

つまり「質の良いスタート」とはアジャストすることなく、艇を起こしたあと全速のままスタートラインを通過することを言い表しています。

展示タイムの見方と予想に活かす方法

展示タイムは競艇場ごとに設置された機材でバックストレッチの一定区間の通過タイムを表示したものです。

展示タイムもCGスリットと同じく公式サイトの「直前情報」でチェックすることができます。

ここからは、展示タイムの見方や予想への使い方を説明してまいります。

展示タイムは予想に役立つのか?

競艇初心者のうちはつい展示タイムが早いと勝つのではないかと単純に考えてしまい、結果予想を外してしまったという苦い経験をお持ちの方も多いかと思います。

競艇で役に立つデータが見られる「艇国データバンク」では、興味深いデータが記録されています。

展示タイム順位別成績
参照元:艇国データバンク

それがこちらの「展示タイム順位別成績」です。

その名の通り、「展示タイム」によって着順がどうなったのかを集計したデータとなっており、1着率がもっとも高かったのは、「展示タイム」で1番早かった選手ということになっています。

※トップページから「場別データ」で競艇場を選び見ることができます。上記は桐生競艇場でのデータとなります。

展示タイムは1艇づつ順に周回を行い測定しますが、その際に前を走る艇が出す「曳波(ひきなみ)」の影響で、後続艇になるほどタイムが遅くなることになります。

逆にいえば外側艇にも関わらず展示タイムが早い場合は「伸び足」が良いことになるので、外側からの舟券を予想するのも良いかと思われます。

展示タイム順で着順を検証

実際に上記の表のように、「展示タイム順位」=「着順」となるのか、ある1日の「桐生競艇場」で検証してみました。

レース番号展示タイム1位実際の着順単勝を購入した場合
1R1号艇1着200円
2R6号艇3着0円
3R4号艇6着0円
4R5号艇5着0円
5R1号艇1着120円
6R2号艇2着0円
7R2号艇1着230円
8R3号艇3着0円
9R3号艇3着0円
10R5号艇4着0円
11R1号艇1着110円
12R3号艇1着250円

1号艇がトップタイムで1着なのは当然としても、2・7・12Rの結果は興味深いです。

単純に展示タイム1位=1着は短絡的すぎで実際に単勝舟券を購入した場合も結果は下記の通りとなりましたが、配当の低い単勝舟券だったこともあり、マイナス収支になったとはいえ75%の回収率ならばうまく2連単やインコースなどの有力選手を絡めたワイド舟券などで立ち回れば使えるデータだといえるでしょうから参考にしてみるのもアリではないでしょうか。

的中率 41.66%

回収率 75.80%

競艇スリットまとめ

競艇スリットについて解説してまいりましたが、競艇の勝敗を決めるスタートに関わるだけに重要なことをご理解いただけたかと思います。

ただし、スリットだけで舟券予想に反映するだけでは稼げませんので、かならず他の要素を含めながら予想を組み立てていくようにしてください。

過去記事で舟券予想に役立つ情報をお届けしていますので、是非参考にしてみなさまの舟券予想が的中するように願っております。

この記事の監修者
佐々木 雄介
競艇予想サイトNAVI 運営責任者【北村 功平】
1978年 2月11日生まれ。一橋大学卒業。大学時代から競艇にハマり、そのまま好きが高じて某スポーツ新聞社に入社。競艇をはじめ、競馬や競輪関連の記事を長らく担当。生粋の競艇好きで、休みの日もビールを片手に全国の競艇場に姿を表す。競艇を愛して22年、彼以上の競艇知識を持つ人間にはほとんど出会えない。競艇予想サイトNAVIでは全体監修を担う大黒柱。
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