日本には全部で4種類の公営ギャンブルがありますが、その中で競艇は最も的中させやすい競技であるとして知られています。
その理由は、1回のレースで出走する選手の数が競艇が最も少ないからです。最大で6艇しか出走しない競艇は、理論値を考えても最も当てやすい競技なのです。
しかし、当てやすい=勝ちやすいというわけではありません。
いくら舟券を的中させることができたとしても、勝つための秘訣をしっかりと押さえながら舟券を買わなければプラスの回収率を維持することはできません。
この記事では、理論値を把握しながら競艇で勝てる舟券の買い方を紹介していきます。
競艇で稼ぎたい、的中率よりも回収率を上げたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
競艇における舟券の理論値を紹介
競艇には7種類の舟券がありますが、それぞれの理論値は以下の通りです。
- 単勝⇒16.7%(1/6)
- 複勝⇒33.3%(2/6)
- 2連複⇒6.67%(1/15)
- 2連単⇒3.33%(1/30)
- 3連複⇒5.00%(1/20)
- 3連単⇒0.83%(1/120)
- 拡連複⇒20.0%(3/15)
競艇は最大で6艇の出走なので、理論値でいけば単勝は16.7%で当たります。
理論値は舟券の的中パターンと全通りで計算できるため、2着以内に入る艇を当てる複勝は3回に1回は当たるという計算ができます。
しかし、ギャンブルは理論値通りにはいきませんし、そもそも理論値の通りに当たれば確実に負けてしまうの仕組みになっています。
たとえば、競艇における単勝の平均配当は大体500円です。
理論通りにいけば単勝は6回に1回のペースで当たる計算になりますので、まったく理論値通りに進めば確実に負けるという計算になります。
なぜ理論値通りに進むと確実に負ける仕組みになっているかというと、競艇や競馬などの公営ギャンブルには胴元がいて、控除率という名の手数料を徴収しているからです。
ギャンブルの主催者は100%負けないといわれている所以はここで、もちろんそれは的中率が極めて高い競艇も例外ではありません。
賭けてもらったお金をすべて払戻金額で返還しているわけではなく、手数料を差し引いた後の金額を払戻金額に充てているため、何をどうしても理論値の通りに進めば勝てないのです。
それなのになぜ実際に競艇で勝てている人がいるのかというと、それは理論値を超えた勝利を積み重ね続けているからです。
舟券の賭け方についてさらに深堀りしたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
⇒競艇は全通り買えば抜け目タテ目無し!?舟券の買い方で上手い買い方がある!
舟券が理論値通りに的中しない理由
上記で紹介した舟券の理論値は、実際にはその通りにはなりません。
その理由は、競艇が選手、モーター、コース、天候、波などのあらゆる影響により勝率が大きく変わるからです。
わかりやすいところでいえば、競艇は全会場の平均で1コースの勝率が55%を超えており、6コースの勝率は2%を切っています。
単純計算で単勝の理論値は6分の1なので16.7%ですが、競艇はコース次第で大きく勝率が変わるため、この理論値を単純計算で当てはめることができないのです。
これは競艇だけの独特の個性です。たとえば競馬の場合、1枠と18枠で競艇のように勝率に大きな差があるわけではありません。
さらに、1号艇がA級選手であればさらに勝率が上がりますし、6号艇がA級かB級かでも勝率に大きな差が出ます。モーターの調子や競艇場の特徴でも大きな影響を与えるでしょう。
つまり、理論値を考えながら舟券を買うことは重要ですが、競艇においてはさまざまな要因で大きく勝率が変わるため、あまり参考にはできないという結論に至ります。
舟券別の当たる確率は以下の記事でさらに深く紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
競艇で勝てる舟券の買い方を5つ紹介
競艇は非常に当てやすいギャンブルですが、それがイコールで勝ちやすいとは直結しません。
的中率は高いのにも関わらず回収率が低くなってしまいがちな競艇ですが、以下で紹介する舟券の買い方を把握しておけば、回収率を上げることができます。
理論値を超えた勝利を積み重ねるためにも、以下で紹介する買い方を覚えておきましょう。
舟券は三連単で固定する
最も当てにくい舟券ではありますが、式別は三連単に固定することをおすすめします。
その理由は、三連単の回収率が爆発的に高いからです。競艇の三連単は平均配当が約7,300円ですが、次に高い二連単は約1,900円です。
これだけを見ても、三連単だけが配当が飛び抜けて高いことがわかります。
三連単は1着から3着までを着順通りに当てなければいけない難易度の高い舟券であり、120通りの買い目があるため理論値も0.83%と低いです。
しかし、競艇で稼ぎたいのであれば三連単を極めるのが一番の近道です。
二連単や三連複などの舟券は的中率は高いのですが、三連単以外の舟券を繰り返し的中させても大きく回収率を伸ばすことはできません。
最低限セットすべきマインドとしては、競艇で勝つためには三連単を当てるのが近道であると覚えておきましょう。
競艇を三連単で固定するメリットとデメリットは以下の記事でさらに詳しく解説していますので、気になる方はご確認ください。
⇒競艇初心者必見!三連単のメリット・デメリットと勝つための3つのポイントを紹介!
購入点数は5点から10点に抑える
競艇で勝つためには必ず点数を5~10点以内に絞るようにしてください。
これは、多くのプロも実践している理論的に勝つための方法です。競艇の三連単は一般的に10~60倍程度の配当がつく確率が高いため、トリガミを防ぐためには点数が必要になります。
たとえば、三連単の配当が10倍だった場合、もしも購入点数を10点以上にしてしまうと的中しても回収率はマイナスというトリガミに陥ります。
購入点数を極限まで抑えて三連単を当てるのが競艇で勝つための秘訣なので、どれだけ気になる選手がいたとしても、できるだけ点数を抑えてフォーメーションで購入してください。
購入点数を増やせばもちろん的中率は上がりますが、それでは本質的な勝つための買い方であるとはいえません。
的中した時の効果を上げるためにも、購入点数を抑えるという意識は常に持っておくようにしてください。
参加するレースを徹底的に絞る
安定して高い回収率を維持したいのであれば、徹底的に参加するレースを絞ってください。
競艇は毎日100以上のレースが開催されていますが、すべてのレースに闇雲に参加していては勝てません。
とくにおすすめの絞り方は、1号艇が圧倒的に勝ちやすいレースを見つけるということです。
購入点数を10点以内にして三連単を当てるためには、まず1着を1艇で固定する必要があります。
前述したように競艇は圧倒的に1号艇が勝ちやすいギャンブルなので、1号艇を1着に固定するのが最も勝ちやすく期待度が高い買い方です。
競艇は各会場で1号艇の勝率にバラツキがあります。最も勝ちやすいとされている大村競艇場の1号艇の勝率は約67%ですが、江戸川競艇場は約42%です。
つまり、大村競艇場のレースで1号艇に地元のA級選手が乗っている場合は、条件だけを考えれば勝つ確率が高くなっているというわけです。
参加するレースを徹底的に絞り込み、できるだけ少ない投資で多くの収益を得られるようにしてください。
的中率ではなく回収率を重視する
競艇で勝つために重要なのは的中率ではなく回収率です。
極端な話をいえば、10回に1回しか当たらなくとも、その1回で今までの負け分をすべて帳消しにして大きくプラスの収益にできるのであれば問題ありません。
10回に5回という50%の確率で的中しても、回収率がマイナスであれば負けは負けです。
その理論でいくと、競艇におけるベストな舟券は三連単ということになるのです。
競艇の三連単は120通りもあるため当てるのは難しいですが、その一方で1回でも当てることができれば大きな収益を得られます。
競艇で勝つために舟券を買いたいと考えている方は、「当てる」のではなく「勝つ」ことを意識して買い目を選ぶようにしてください。
選手のデータを細かく分析する
競艇は、優秀で勝ちやすい選手がデータにより可視化されています。
最もわかりやすい点でいえば、競艇にはA1からB2までの階級があります。A1級の選手が実力がありますので、1号艇に乗れば勝つ確率が格段に上がります。
選手のデータを分析する際、とくに注目してほしいのは以下の2点です。
- 全国勝率
- 当地勝率
全国勝率は全国の競艇場での勝率で、当地勝率は地元の競艇場での勝率です。
地元の選手は普段の練習からその競艇場でレースをしているため、会場の癖を把握しています。水面に慣れているためさまざまな天候に対応しやすく、地元ということで選手のモチベーションも高いため、一般的には全国よりも当地の方が勝率は高いのが一般的です。
つまり、当地勝率が高い地元の選手が1号艇のレースは、絶対に見逃してはいけなにということです。さらに、選手の実力だけではなくモーターとボートのデータもすべてホームページで公開されています。
モーターに関しては直近で部品交換が行われている場合は注意が必要で、とくに「クランクシャフト」や「シリンダーケース」などの大きな部品が交換されている場合は大きな問題があったという証拠なので、あまりいいモーターではないため予想から外しても問題ありません。
選手、モーター、ボートの情報とデータはすべて公式ホームページで公開されており、すべて予想に加味することで勝率を上げることができます。
回収率を上げるために、必ず事前チェックしておくようにしてください。
まとめ
競艇の回収率を上げるための買い方を詳しく紹介していきました。
競艇の単勝は理論値でいえば16.7%ですが、単純計算でこの数値通りにいかないところが醍醐味でもあります。
コース、選手、天候で大きく勝率が変わり、1コースが圧倒的に勝ちやすいというレースの特性上、理論値は無視できませんがあまり予想の参考にしてはいけません。
理論値でいえば最も当たりにくい三連単は避けるべきですが、競艇という競技で回収率を上げるためには三連単は避けられません。
上記で紹介した回収率を上げるための買い方は、主に三連単で勝つために押さえておくべきポイントです。
必ず上記で紹介したポイントを押さえながら、的中率ではなく回収率を上げるための予想を考えていきましょう。