競艇には「2連単」という買い方があります。
競艇で勝つためには三連単を当てなければいけないと多くのメディアでいわれていますが、実は2連単は初心者に最もおすすめの買い方であると推している方もいます。
初心者だけではなく熟練者も利用する2連単はどのような舟券なのでしょうか。
この記事では、2連単の特徴、メリットとデメリット、連単で勝つために押さえるべきポイントを解説していきます。2連単に興味がある競艇初心者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
競艇の2連単とは?3つの基礎知識を紹介
競艇における2連単とは、1着と2着になる艇を当てて配当を得られる買い方です。
競艇は最大で6艇が出走しますが、その中から1着と2着に入る2艇を選ぶのが2連単。三連単の場合は3着に入賞する艇も当てなければいけませんが、2連単では関係ありません。
たとえば、2連単で「1-3」を選んだとします。この場合、1着が1号艇で2着が3号艇でなければ的中ではありません。着順が反対でも駄目ですし3号艇が3着でも外れです。
二連複は順不同となりますが、2連単は着順も固定なので難易度は高くなります。
組み合わせは30通りの的中確率3.33%
競艇では2連単で選べる組み合わせは最大で30通りなので、的中確率は3.33%です。
的中確率が3%と聞くと当てるのが難しそうに感じるかもしれませんが、競艇は1号艇の勝率が50%を超えているため、1着を1号艇に固定しておけば的中確率が跳ね上がります。
ちなみに、競艇で提供されている舟券の的中確率は以下の通りです。
- 単勝⇒6通り(16.66%)
- 複勝⇒3通り(33.33%)
- 二連複⇒15通り(6.66%)
- 三連複⇒20通り(5%)
- 三連単⇒120通り(0.83%)
的中確率だけでみると、2連単は競艇の舟券の中では中盤くらいの確率です。そこまで難易度が高い舟券ではありませんが、簡単に当てられる舟券でもありません。
平均配当は約1,900円
2連単の平均配当は「約1900円」です。
100円を賭けて1900円が払い戻される計算になりますので、数字だけを考えれば18点まではトリガミになるリスクが低く購入できるということになります。
ちなみに、舟券の中では2番目に高い平均配当です。上にいるのは三連単だけなので、競艇の中では高額な配当を得られる舟券であるといえます。
最高配当は579,000円
2連単の過去最高配当は「579,900円」です。
100円を賭けていれば約58万円になるというとんでもないレースは、2016年5月24日に開催された芦屋競艇場の第1レースで出ました。
このレースは1号艇にA1級の選手が乗っている鉄板レースでしたが、結果は「6-4-1」という大荒れ。ほとんどの方が1号艇を1着に固定していたので、6号艇が1着になることでオッズが跳ね上がりました。
2連単の組み合わせで買う3つのメリット
競艇の初心者に2連単はおすすめとされていますが、その理由は以下のメリットがあるからです。まずは2連単を選ぶメリットを紹介していきます。
的中確率と配当のバランスがいい
競艇の初心者に2連単がおすすめされる理由は的中確率と配当のバランスがいいからです。
前述したように2連単は1着と2着の艇を選ぶ舟券です。的中確率は数字上で見ると低いものの、競艇は開催されている場所により1号艇が勝ちやすいところが多く、また、1号艇がA1級の選手であれば堅い決着が予想されるため、2連単は非常に狙いやすい舟券です。
それでいて配当のバランスも絶妙にいいです。前述したように三連単に次ぐ平均配当であり、過去には58万円というお化け舟券を出した実績もあるため、荒れれば高額な配当が期待できます。
的中確率が絶妙に高く配当のバランスがいいため、競艇の紹介はまず2連単で訓練をしながら三連単を購入していくことが推奨されることもあります。
点数を絞りやすい舟券
2連単は点数を絞りやすいというメリットがあります。
初心者が陥ってしまう罠の中に、点数を多く買いすぎてしまうというものがあります。当然ですが購入する点数が多ければ的中率は上がります。しかし、購入点数が多ければ舟券も高くなるため、的中した際の回収率は下がります。
そのため、競艇の初心者はまず買い目の点数を絞り舟券を購入するテクニックが求められるのです。
2連単は選ぶ艇が2つだけ。ボックス買いをしても三連単のように点数が跳ね上がりませんので、初心者は買い目を絞りながら少ない点数で勝負することができます。
たとえば競艇場へいき競艇をするとなると、1日で何度もレースが開催されるため点数が多いと思った以上に支出が増えている場合があります。
そうならないようにするためには、事前に点数を抑えながら購入する癖をつけておきましょう。
勝つ確率が高い2艇を選べばいいので簡単
2連単は選ぶのが簡単というメリットがあります。
もちろん二連複の方が着順を問いませんので簡単に買えますが、競艇で勝つためには2連単か三連単を当てなければいけません。三連単は1着から3着まですべての着順を当てなければいけないという非常に難易度が高い舟券ですが、2連単は2艇を選ぶだけなので難易度は落ちます。
もちろん簡単ではありません。しかし、初心者の方は「強い2艇を選ぶ」ことだけを意識すれば購入できる舟券なので、考えることが少ないという利点もあります。
2連単で買うデメリットは3つ
続いては、競艇の初心者が2連単を選ぶデメリットを紹介していきます。
オッズが低い
まず三連単に比べてオッズが低い点はデメリットとして挙げられます。
高額配当として過去に約58万円の配当が出たことは伝えましたが、これは異例中の異例。大抵の配当は約1900円なので三連単に比べればオッズが低いです。
オッズが低いということは的中した際の配当も低いということを意味します。
そのため、オッズが低いのであれば高額を賭けようという思考に陥りがち。しかし、これが初心者の方は落とし穴です。
オッズがすぐに下がる
前と続きますが、オッズが低いから高額を賭けようと思うと2連単はすぐにオッズが下がります。
2連単は堅いところだとオッズが3倍や4倍の時もあります。たとえば100円を賭けた場合、3倍を的中したとしても配当は300円。しかし、これが1万円であれば3万円の配当になりますので、2万円の利益をあげることが可能になります。
2連単は三連単に比べて賭けている方が少ないため、1人の1万円という賭けでさえもオッズが動く可能性が高いです。
それがSG競争のように注目度が高く多くの方が賭けているレースであれば変わりませんが、人気が低いレースの場合はすぐに動いてしまいます。
おいしい舟券かと思い賭けてもオッズが下がれば旨味は低くなりますので、この点も大きなデメリットとして挙げることができます。
的中率は高くない
2連単は決して的中率の高い舟券ではありません。
6艇いる中で1着と2着を当てるだけなので一見すると簡単なように感じますが、前述したように的中率は約3%。また、1号艇にA1級の選手が乗っていても100%勝つわけではありませんので、2連単とはいえども当てるのは至難の業です。
競艇の初心者は2連単は当たりやすいからといって大金を賭けてしまいがちですが、当てるのは難しいということは忘れてはいけません。配当と的中率のバランスはいいのですが、2連単だけで大金を稼ぐのは難しいと言わざるを得ません。
2連単で稼ぐための3つ攻略法
最後に、競艇の初心者が2連単で勝つために押さえておくべきポイントを紹介していきます。
最初に1点あたりの購入金額を決めておく
ハイリスクハイリターンの勝負はおすすめできません。
競艇の2連単は配当が少ない場合が多いため、一度に数万円を賭ける人もいます。しかし、2連単の買い目は全部で30通りありますので、1点勝負で当てるのは難しいです。そのため、1点あたり購入金額の上限を事前に決めておき、最低でもいくら負けというリスクヘッジをしておいてください。
2連単の1レースあたりの売上は平均で100万円前後といわれていますので、1点あたり1万円を購入するとオッズが変動する確率が高いです。
そのため、1点あたりの購入金額は1万円以下で設定しておき、もしも負けてもそこまで大きなダメージがない範囲で選択するようにしましょう。
ギリギリまで点数を絞る
回収率を上げるコツは点数を絞ることです。
回収率は舟券を購入した代金と配当を割って計算します。つまり、買い目が少なければ少ないほど回収率は上げることができるというわけです。
ギリギリまで点数を絞ることで支出を抑えることを必ず意識してください。
2連単であれば、2点から5点の購入がおすすめ。1着になる艇を1人か2人選び、その艇を中心に少ない買い目で厳選することをおすすめします。
1着は固定して2着を吟味する
競艇初心者が2連単で勝つためには、まず1着を固定して2着を吟味するようにしてください。
そのためには、1号艇が勝ちやすいレースを選別する目も必要です。競艇場の中にはインの勝率が他に比べて高いところと低いところがあります。イン逃げの確率が高い競艇場を選べれば1号艇を頭にして2連単を購入しやすくなりますので、2着の吟味で勝ちやすくなります。
1着にはなれないけど2着にはなれそうという艇を選ぶためには、選手のランクやモーターの強さを見極める必要があります。
競艇の公式ホームページでは枠順別の成績やモーター勝率、選手の階級や直近の成績などをまとめてチェックできますので、予想前に必ず確認するようにしてください。
まとめ
競艇初心者におすすめの2連単の特徴、メリットとデメリット、おすすめの買い方をまとめて紹介していきましたが参考になりましたか?
2連単は当てやすく配当もそこそこ高いため紹介におすすめとされています。しかし、競艇で勝つためには三連単で勝たないといけないというのは覚えておきましょう。2連単は三連単で勝つための練習という捉え方を推奨している方も多くいます。
2連単で勝つためには、まず1着を固定するところからはじめてください。そのためには、イン逃げ率が高い競艇場を選び、勝ちやすい環境を事前に用意しておくことが大切です。