ボートレース公式が予想公開している、無料予想サイトをご存じでしょうか。
公式の出走表でよく見る「コンピューター予想」もある種そうですが、実はもうひとつ存在します。
その予想サイトの名前は「予想NAVI(ナビ)」。
公式サイトからのリンクがわかりにくいところにあるので、知らない方もいるかもしれませんが、競艇に精通したスポーツ紙4社の予想が公開された予想サイトなのです。
本記事では、その「予想ナビ」の見方や予想について紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
「予想NAVI(ナビ)」の特徴を紹介
「予想ナビ」はどういったサイトなのでしょうか。
簡単に言えば、企画性を持った競艇予想サイトですが、その特徴についてご紹介します。
大手スポーツ紙4社のレース予想が見られる
「予想ナビ」のメインとなるコンテンツは、「スポーツ紙4社の予想が見られる」というもの。
- 日刊スポーツ
- サンケイスポーツ
- スポーツ報知
- 東京スポーツ
以上の各有名スポーツ紙が、各レースコメント付きで予想を公開するので、参考にできますね。
競艇をよく知る新聞記者の目から見た予想ですから、非常にタメになります。
自身の予想の確認に行うもよし、記者の予想にのってみるのもよし、自分なりの使い方を見つけてみましょう。
1場1節間の張り付き予想が公開
公開される記者の予想は、全てのレースが対象ではありません。
「予想ナビ」のサイトにはこのように記載がありました。
開催している全レースを予想するのですか?
SG、GⅠ、ヴィーナスシリーズ、ルーキーシリーズの全レースに加え、GⅢイースタンヤング&ウエスタンヤング、若松・浜名湖・宮島・丸亀開催のオールレディース、3Daysが対象になります。 詳しいスケジュールは対象レーススケジュールにてご確認下さい。
「予想ナビ」の特徴の一つになりますが、決められた節をとおして、一節間毎日毎レース公開されます。
ですから、10場開催されている日があっても、公開されるのは対象となるレースのみとなるので注意してくださいね。
ちなみに当サイトでは当日開催の全レース予想を公開しているのでぜひ合わせてチェックしてください。
テレボート会員のみ利用できる限定サービス
「予想ナビ」は、ボートレース公式が運営している予想コンテンツです。
しかし、全ての方が利用できるわけではなく、テレボート会員のみ閲覧可能な限定サービス。
テレボートとは?
ボートレース公式
ネット銀行の口座や専門の銀行口座があれば、ボートレース場や、ボートレースチケットショップに行かなくても電話、もしくはインターネットから舟券を購入できるサービスのことです。テレボートを利用するには会員登録が必要になります。
競艇をやる多くの方は、テレボートの登録を済ませていると思いますが、もし、まだ登録していない方がいましたらぜひ登録するようにしましょう。
新規で会員登録した場合は、見られるまでに最大3週間かかるようなので、早めの登録が良いですね。
テレボートの登録方法や投票方法については別の記事で詳しく解説しています。
対象レースの詳しい情報が見られる
「予想ナビ」は各新聞紙の予想を見るだけではなく、レース予想に重要な情報も見ることができます。
特にモーターに関するものは、私たちではわかりにくい部分でもあるので、かなり有益な情報と言えますね。
モーター2連対率ベスト5
予想対象の競艇場で使用されているモーター、2連対率ベスト5の情報です。
単に数字だけではなく、「行き足」「伸び足」「回り足」の評価まで挙げられています。
モーター情報
専門誌の記者による、注目モーターの寸評です。
これまでのレースにおいてどういう動きをしていたか、どういった特徴があるのか、など具体的に記されています。
これも数字上ではわからないような情報ですから、チェックしておいて損はないでしょう。
出走表に記載されるモーター勝率の見方や、予想への活かし方については別の記事で詳しく解説しています。
平均スタートタイミングベスト5
対象の節に出場している全選手のなかから、平均スタートタイミング上位5選手をピックアップし、「平均スタートタイミング」「平均スタート順位」を紹介しています。
展開予想に役立ちますね。
コース別入着率
対象になる競艇場のコース別成績の一覧です。
競艇場によって傾向が違う部分があるので、予想に取り入れることを意識しましょう。
水面特徴
対象になる競艇場の、水面レイアウトとともに、水面の特徴が書かれています。
外が来やすい、ピットから距離があり進入が変わりやすいなど、その競艇場の特徴を確認できます。
全情報は無料で利用可能
「予想ナビ」は、全て無料で利用できるコンテンツになっています。
予想を参考にするのも、データを確認するのもお金はかかりません。
「予想NAVI(ナビ)」の競艇予想の見方を紹介
それでは、無料で見られる「予想ナビ」各スポーツ紙予想の見方をご紹介していきます。
テレボート会員に登録されている場合の流れになりますので、会員登録がまだの方は登録を済ませてくださいね。
まず、「予想ナビ」のサイトにアクセスしたら、ページ下部「テレボート会員の方はこちら」部分に、テレボートの「加入者番号」と「お名前」を入力し、ログインをタップ。
※「加入者番号・お名前を記録する」にチェックを入れると、次回は入力不要になります。
ログインしたのち、下のほうにスクロールしていくと「予想対象レース」が並んでいるので、見たいレースの「スポーツ紙予想をCHECK」をタップ。
スポーツ紙4社の予想が、1レースから12レースまでずらっと並んでいるのが確認できました。
特に難しいことはありませんでしたね。
節間の過去予想も見られますので、「今節はどのスポーツ紙が当たっているか」確認するのも良いでしょう。
各スポーツ紙の直近成績
スポーツ紙4社のなかで、どのスポーツ紙の無料予想が一番勝てるのでしょうか。
このコンテンツを見る上で非常に重要なポイントだと思います。
一つの目安として、2024年11月25日時点での、各社の成績を紹介します。
通算成績
対象レース:14,337レース
買い目数:57,346回
スポーツ紙 | 的中回数 | 的中率 | 回収率 |
---|---|---|---|
日刊スポーツ | 9134 | 15.9% | 71.6% |
サンケイスポーツ | 9219 | 16.1% | 73.1% |
スポーツ報知 | 9212 | 16.0% | 72.4% |
東京スポーツ | 9129 | 15.9% | 73.6% |
ここまで似たような成績になるのは珍しいですね。
まさにどんぐりの背比べ。
通算成績での優劣はつけ難いので、直近3節の成績を見てみましょう。
①SGチャレンジカップ 下関(24/11/19-11/24)
回収率順位 | スポーツ紙 | 的中回数 | 的中率 | 回収率 |
---|---|---|---|---|
① | サンケイスポーツ | 56 | 19.4% | 122.9% |
② | スポーツ報知 | 35 | 12.2% | 72.6% |
③ | 日刊スポーツ | 46 | 16.0% | 54.8% |
④ | 東京スポーツ | 45 | 15.6% | 52.5% |
②ルーキーシリーズ第19戦 宮島(24/11/14-11/19)
回収率順位 | スポーツ紙 | 的中回数 | 的中率 | 回収率 |
---|---|---|---|---|
① | 東京スポーツ | 43 | 14.9% | 109.5% |
② | サンケイスポーツ | 51 | 17.7% | 106.4% |
③ | スポーツ報知 | 48 | 16.7% | 81.9% |
④ | 日刊スポーツ | 44 | 15.3% | 80.7% |
③ヴィーナスシリーズ第17戦 多摩川(24/11/14-11/19)
回収率順位 | スポーツ紙 | 的中回数 | 的中率 | 回収率 |
---|---|---|---|---|
① | 日刊スポーツ | 49 | 17.0% | 65.6% |
② | サンケイスポーツ | 50 | 17.4% | 62.1% |
③ | スポーツ報知 | 49 | 17.0% | 60.7% |
④ | 東京スポーツ | 42 | 14.6% | 52.6% |
回収率が高いのは「サンケイスポーツ」
直近3節合計の回収率が高いのは「サンケイスポーツ」。
57倍の中穴、165倍の大穴配当を的中させていたところが回収率を跳ね上げましたね。
ただ、3連単はボックス買いの予想であるため、純粋な穴予想の買い目とは異なる点は注意が必要。
ボックス買いのなかの高めのところがきたので高配当でしたが、それで予想の質が高いとは言い切れまないでしょう。
買い目のルールが決まっているなかの比較ですから、優劣の判断は難しいものがあります。
「予想NAVI(ナビ)」の活用方法
全ノリはおすすめしない
まず大前提として、「予想ナビ」で公開される予想に全てノルことはおすすめしません。
その理由としては、買い目にあります。
「予想ナビ」で公開される予想の買い目は、
- 2連単:3点
- 3連単(ボックス):6点
の計9点で統一されており、これがこの「予想ナビ」のルールとなっています。
3連単は6点までしか公開されない上にボックスの買い目となっていますから、紐抜けが発生しやすくなるためです。
節間の舟足評価などを考慮して挙げた3艇だとしても、必ずしもそのとおりにならないのが競艇。
3着は運の要素もあり、広く買うほうが「的中率」「回収率」も上がるのです。
いくら競艇を見る目がプロであるスポーツ紙の記者たちであっても、私たちとは状況が少し違います。
あくまでも、買い目のルールがある上での予想ですから、ルールに縛られていない私たちはそのままノルことよりも参考にするべきですね。
活用方法①「イチオシレース!」のみ参考にする
各レースの予想には「イチオシレース!」というアイコンが付いているレースがあります。
このアイコンに対して詳しい説明は特にありませんが、おそらく「自信のあるレース」といったところでしょうか。
過去の予想をさかのぼって見ていくと、必ずしも1日1回あるわけではないようで、日刊スポーツに関しては基本的になし。
ほかの3社ではちゃんと「イチオシレース!」のアイコンが付いている予想を確認できました。
そして、この「イチオシレース!」は的中率が高め。
かなりの高確率で2連単は的中している印象だったので、予想の参考にはなりそうですね。
ただ、自信があるということは「本命予想」ですから、ほぼイン逃げの買い目となっており配当には期待できません。
活用方法②各レースの予想コメントを自分の予想に取り入れる
各レースの買い目をタップすると「記者の予想コメント」が確認できます。
個人的には、この予想コメントが一番予想に活かせると思います。
例えば、上記の画像のような予想コメント「内側の足色怪しく宇野のカドまくりを狙う」とありますが、スロー3艇の足は劣勢で4号艇のまくり展開が狙い目になりますね。
舟足の特徴や状況を、プロの目で評価したコメントは間違いなく参考になるでしょう。
1号艇以外の選手が高評価だった場合などは、積極的に狙ってみても面白そうです。
「予想NAVI(ナビ)」は初心者向けのコンテンツ
総合的に見て「予想ナビ」はあくまでも初心者向けであるという印象。
なぜなら、予想に慣れている中級者以上の方からすると予想の内容は物足りなく、買い目はあまり参考にならないからです。
逆に初心者の方には非常にためになるコンテンツだと思います。
初心者の方は学びやすい
単純に買い目が書いてあるだけではなく、予想コメントがあることで「買い目の根拠」も見ることができるのは、競艇予想の勉強になりますね。
また、「予想ナビ」のには初心者向けの解説ページもあるので、基礎的な部分を知ることもできます。
例えば……
- ボートレースとは
- レースの流れ
- ピットアウト~コース取り
- スタート
- 見どころ
出走表の見方
直前情報の見方
など、イラスト付きで解説。
「差し」や「まくり」などの専門用語も丁寧にわかりやすく解説が載っています。
その他競艇初心者が勉強すべきポイントについては別の記事で詳しく解説しています。
中級者以上の方には物足りない
初心者の方は「当てること」が目的になることが多く、中級者以上の方は間違いなく「勝つこと」が目的だと思います。
しかし、「予想ナビ」の予想の買い目は2連単3点と、3連単のボックス買い。
2連単の買い目を3点挙げている部分を見ると、あくまでも「当てること」に重きを置いているように感じますね。
中級者以上の方で、イン逃げから2連単3点を買う方はあまりいないでしょう。
こういった予想に魅力は感じませんよね。
レース予想ならほかの競艇予想サイトのほうがおすすめ
「予想ナビ」に見方や予想についてご紹介してきました。
あらためて振り返ると予想自体はあまり参考にならず、あえて「予想ナビ」を使う理由が特にないかなという印象でしょうか。
スポーツ紙4社がそれぞれの看板を背負いながら、予想を出し競い合うという企画はおもしろいですが、「勝てる予想」かと言うとまた別の話。
もっと優れた競艇予想サイトがあるので、「競艇で勝ちたい!」という方はそちらを利用したほうが良いでしょう。
当サイトでも勝てる優良予想サイトを検証し紹介していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。