競艇は各会場ごとにレースの出走表(番組表)を無料で配布しています。
そもそも競艇の新聞って何?
![競艇 新聞 見方](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_01.jpg)
各会場ごとに配布しているレースの出走表(番組表)を新聞ということもありますが、スポーツ新聞各社の本当の意味での競艇新聞というのもあります。
出走表には、レースに出場する選手の様々な情報が記載されており、予想をする上では最低限抑えておくべきものになっているので、これを見ずに予想をするというのは中々難しいものがあるんです。
ちなみにスポーツ新聞各社の新聞はというと、出走表に加えて記者のコメントや評価が書かれており、ざっくりとした予想の参考にすることが可能です。
というわけで、まずは出走表(番組表)の見方からご紹介していきます。
競艇の出走表(番組表)の見方
![出走表](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_02.jpg)
競艇場によって出走表に差異はあれど、基本的な見方は一緒です。
今回は平和島競艇場の出走表をベースに見ていきましょう。
番組表表面
![番組表](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_03.jpg)
表面に関しては何をどう見たらいいのか?
というよりは、その競艇場の実施要綱や次節出場予定選手などが書かれているので、特段予想に直結するような情報は書かれていないですね。
競艇場で開催されているイベントなどに目を通してタイミングが合えば見に行くのも良いと思います。
番組表1ページ目の見方
![番組表1ページ目](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_04.jpg)
ここからが本番といったところでしょうか。
ざっくりとした出走表の見方は以下のようになっています。
![コース別入着状況](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_05.jpg)
![艇番別コース取得率](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_06.jpg)
また、コース別入着状況、艇番別コース取得率が枠外に記載されていますが、これを見ることでその競艇場はインがどの程度強いのか?と枠なり進入になりやすいのか?を見ることができます。
また、枠外に1レース目のスタート展示と周回展示の時間が書かれています。
大体レースの15分前にあるとすれば問題ないですね。
![減点者](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_07.jpg)
最下段には減点者について書かれています。
これらを起こしている選手は走りが慎重になりやすく、本来の力を発揮できない可能性が出てきます。
出走表の見方
![モーターの成績](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_08.jpg)
出走表には大きく分けて、選手の成績、モーターの成績、ボートの成績が乗っています。
これは、選手の力だけではなく、モーターとボートにも勝敗に影響する要素が多分に含まれているという競艇ならではの要素と言えます。
1レース目に焦点を絞り、表の項目を順に追っていきましょう。
選手について
- 組番…各選手が何号艇で出走するかを表しています。
- 色別…選手が何色で出走するかを表しています。基本的に1号艇から白、黒、赤、青、黄、緑の順番で固定されています。
- 級別…該当選手がどのランクに属しているか(A1~B2)が書かれています。
- 登番…該当選手の登録番号です。
- 選手名…該当選手の名前です。
- 年齢…該当選手の年齢です。
- 支部…該当選手の登録支部です。
- 出身地…該当選手の出身地です。
- 前日体重…該当選手のレース前日の体重です。
- F・L…フライング返還欠場(F)と出遅れ返還欠場(L)の有無です。
- 最近勝率…全国最近3カ月の勝率(1着率)です。また、2連対率、3連対率もそれぞれ全国最近3カ月の2着までに入った確率、3着までに入った確率が記載されています。
- 当地勝率…過去3年間の当地(これから出走する競艇場)での勝率です。
こちらも同様に2連対率、3連対率も過去3年間の成績です。 - 過去1年間…過去1年間の出走回数と1着、2着、3着の回数です。
この数字を基にして直近1年間の勝率、2連対率、3連対率も計算して出すことができます。 - 選手成績…左から着順、進入コース、スタートタイミングが記されています。
スタートタイミングの数字は少ないほど優秀です。 - 早見…当日に他のレースにも出走する場合には次に何レース目に出るか?が書いてあります。後半レースの早見には前半で出走したレースの数字が書いてあります。
モーターについて
- 番号…抽選で当たったモーターの番号が書いてあります。
- 出走回数…このモーターが何回走っているかが書いてあります。いつから通算してなのか?は枠外に書かれている事があり、こちらの場合には平成30年6月16日からの約半年の出走回数です。
- 1・2着…このモーターが1、2着に何度なっているかが書いてあります。一概には言えないですが、この数字が高ければ高いほど良いモーターである可能性が高まります。
- 勝率…このモーターの勝率と2連対率がそれぞれ書かれています。
- こちらも数字が高いほど良モーターである期待が高まります。
- 前回使用者及び成績…このモーターを前回誰が乗っていて、どんな着順だったのかが記載されています。
ボートについて
- 番号…ボートの番号が書かれています。
- 勝率…このボートの勝率と2連対率が書かれています。
モーター程には勝敗に大きな影響がないですが、ゲン担ぎやジンクス的な意味がないとは言い切れない部分です。
選手の全国コース別成績
選手、モーター、ボートと来て、また選手なの!?という感じですが、ここに全国コース別成績が書かれています。
特に重要視したいのはST(平均スタートタイミング)ですね。
この数字が低ければスタートが非常に上手く決まっているので、レースで期待が持てます。
番組表2ページ目の見方
![番組表2ページ目](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_09.jpg)
出走表については先ほどご説明しましたので割愛いたします。
![何番のモーターがどの部品を交換したのか](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_10.jpg)
上部の今節の部品交換には、何番のモーターがどの部品を交換したのか?が書かれています。
モーターは選手の感覚と技量で部品交換をすることがあり、部位によってはモーターの状態が悪いということを示唆します。
水没などを起こしてしまえば大幅に部品交換に迫られますし、この部分は番組表2ページ目にありますが、前半レースを予想する前にチェックしたい部分です。
![ボート変更](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_11.jpg)
最下段には、賞典レース除外者、お知らせ、ボート変更がそれぞれ書かれています。
賞典レース除外者は優勝戦に出ることができないので、予選での走りがあまり本気でないという可能性が出てきます。
番組表裏面(レース最終日のみ当日結果)
![番組表裏面](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_12.jpg)
当日がレースの何日目なのか?によって記載されている内容が違いますが、最終日以外は前日のレース結果が成績表として載っています。
それ以外には次回のイベント予告、各種案内などが記載されています。
競艇の新聞の見方
![競艇 スポーツ新聞](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_13.jpg)
だいぶ前置きが長くなりましたが、出走表が見れるようになっている状態であれば、各スポーツ社の発行している競艇新聞もだいぶ見やすくなるかと思います。
各社によって書かれ方は微妙に違いますし、取り扱っているデータにも差があったりするのですが、基本は似たような感じです。
それに加えて予想印や、それを基にした予想が書かれているので直感的に自身の予想の材料にも使えるのが利点ですね。
また、直前情報(展示航走)を見た後にその情報を書ける空欄が設けられているので、予想も組み立てやすくなっています。(番組表にもありますが)
ただ、当然各社によって予想にも違いがあるので、ここではどの新聞社のものが良いか?というような具体的なことはお伝えしません。
予想印(記号)の見方
![予想印 見方](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_14.jpg)
競艇の新聞には各社の記者が独自に予想した印が書かれています。
- ◎…本命
最も期待でき、舟券には間違いなく絡むであろうという予想印です。 - ○…対抗
本命の次に期待が持てるという予想印です。 - ▲…単穴
展開次第では上位に絡む可能性があるという予想印です。 - △…連下
複穴とも言われますが、展開次第で3着以内に入る可能性がある - 注…注意
展開次第では3連対の可能性があるという予想印です。
一般的に使われている記号は以上です。
ただ、これらは微妙に新聞によって違いがあり、以下のようなケースの時もあります。
- ×…単穴
本命や対抗を上回る可能性があるという予想印です。
×を単穴としている場合には、▲が連穴という扱いになり、こちらも展開に左右されるものの、甘く見てはいけない選手の予想印となります。
予想印はぱっと見で分かりやすいので、どのような評価がついているのか?を視認するのに役立ちます。
ただ、6艇しかないのに、これが全部ついていたらどれを選べばいいのか迷いますよね。
予想の見方
![予想 見方](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_15.jpg)
例えばこのような予想が書かれていた場合、どのように買うのが正しいのか?
1-2=34
というのは、舟券の種類は3連単で
1-2-3
1-3-2
1-2-4
1-4-2
という買い方を示しています。
=は⇄(相互矢印)でそれぞれの裏を買えという意味になります。
こちらも見方をわかっていないとどのように買うべきなのかが難しいと思うので必ず覚えておきましょう。
予想印を加味した舟券の買い方
予想印から見た単純な買い目としては
◎⇒○⇒▲
ということになります。
ただ、この3つを3連単で買うとするのであれば
◎⇒▲⇒○
○⇒◎⇒▲
○⇒▲⇒◎
▲⇒◎⇒○
▲⇒○⇒◎
も候補に含まれて全6通りと言ったところでしょうか。
とはいえ、この買い方をしてしまうと、大半の場合がオッズが低くなってしまうと思うので、あくまで参考にして、そのまま買うというのではない方が良いかもしれないです。
記者と選手のコメント
![記者 コメント](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_16.jpg)
こちらも新聞によって違いはありますが、レースごとに記者によるコメントでの評価が書いてあったり、選手のコメントが書いてあったりします。
![選手 コメント](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_17.jpg)
特に選手のコメントは前検の結果と感覚を伝えてくれているので、選手自身とモーターの調子などが見えてきます。
番組表を超える情報量
![展示航走などの直前情報と上手くマッチした予想ができるように](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_18.jpg)
新聞には、各競艇場で配られる番組表よりも更に詳細な情報が乗っている事が多いです。
データの全てを見て必ず予想をするという必要はありませんし、慣れるまではその文字量に圧倒されて読むだけでも時間がかかってしまうと思います。
その為、新聞は別に必要ないかな?
という人もいるのですが、読んでいると慣れてきて要点を一瞥で確認できるようになると、展示航走などの直前情報と上手くマッチした予想ができるようになるので、なるべく手に取るようにしたいですね。
おすすめの競艇予想新聞5紙
![競艇予想 新聞 おすすめ](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2022/05/AdobeStock_330069080-scaled-e1653042876158.jpeg)
はじめに把握しておいてほしいのは、競艇予想新聞には全国版と地方版があるということ。特定の競艇場のみレースを購入している方であれば問題ありませんが、その日に開催されている全会場のレース情報を知りたい方は、全国版の競艇予想新聞を購入しなければいけません。
そこで本記事では、地方版ではなく全国版のみに限定しておすすめの競艇新聞を紹介していきます。
- 競艇ニュース
- 艇友ニュース
- ボートレース研究
- 日刊スポーツ
- ファイティングボートガイド
当然ではありますが、それぞれ異なる販売元から発売されている新聞なので、競艇の予想の仕方や書き方などは異なる特徴があります。
以下の項目でそれぞれの新聞の特徴を紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
競艇ニュース
ボートレースの専門誌である『競艇ニュース』は、出走表を横列で紹介しているという独自性が魅力艇な競艇予想新聞です。
独自の取材と分析が充実している競艇新聞なので、初心者だけではなく上級者でも満足できます。
- 1場⇒150円
- 4場以上⇒一律500円
1場ごとに予想を買うことができるのですが、その日に開催されているすべてのレースの情報を入手することも可能。4場以上は一律で500円となり、1場だけ買う際は150円となります。
1から4面で構成されている競艇新聞で、1面には10から12レースのメインレースと選手のインタビューが掲載されています。
2面には必殺仕事人のコーナーと観戦日記、3面は節間データ、4面は今節の成績一覧が掲載されており、当然ですが各レース毎のデータが細かく記載されているので予想の参考にしやすいです。
競艇ニュースは各競艇場で発売されているだけではなく、e-SHINBUNと提携していることから一部のコンビニで買うことができます。
マルチコピー機が設置されているコンビニであれば1レースから買えますので、リーズナブルな価格で気軽に競艇新聞を買いたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
ていゆうニュース
株式会社テイユーが発行している『ていゆうニュース』は、主に四国と九州を中心に発行されているボートレースの専門誌です。
香川県の丸亀競艇場、静岡県の若松競艇場、福岡県の芦屋競艇場などで販売されている他、マルチコピー機を使えば全国のコンビニで買うことが可能です。
全国のSGやG1などの大きなレースを中心に取り上げており、専門誌としては珍しくフルカラー印刷で中綴じという紙面構成を取っているため、初心者でも読みやすい新聞だといえます。
丸亀・若松・芦屋では、テイユーのオリジナルキャラクターであるアダムスキー坊やの名前を冠した協賛レースを開催しているなど、競艇との繋がりも深い競艇新聞です。
ボートレース研究
1953年に創業されてから現在に至るまで発行され続けている『ボートレース研究』は、進入コースや選手個々の強さを数字で可視化できるなどの特徴がある競艇新聞です。
最も注目すべきコンテンツは、実力・エンジン・ボートの能力・当地実績を可視化したグラフで、総合点を50点以内で評価しており、DからSで評価を行っています。
こちらのグラフを見ることで選手の実力が可視化されているため、初心者の方が予想をする際にも十分に満足できるはずです。
また、競艇の要でもあるモーターやボートもボートレース研究では数字で可視化されているので、数字を見て仕上がりを確認することが可能。
取材している記者の本音をぶつけているコーナーもあるため、舟券を買う際の対策として思わぬ伏兵は調子が良い選手を見つけることができます。
穴党専科というコーナーでは、穴党必見の一攫千金が狙える舟券を提供しています。古くから続く歴史ある専門誌なので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
日刊スポーツ
公営ギャンブルの予想に力を入れている『日刊スポーツ』では、ネットでダウンロードすれば無料で手に入れられる競艇新聞を入手することが可能です。
コンビニで印刷する際も1冊あたりや140円という安さなので、他の専門誌に比べれば格段に安い競艇新聞です。専属記者の回収率も高いため、買い目の参考にすることもできます。
唯一のデメリットは、全国版でありながら予想をしている会場が少ない点です。
とはいえ、SGやG1などの大きなレースは漏れなく予想を提供していますし、値段が安く専門記者の予想印を入手できますので、間違いなく優良の競艇新聞だといえます。
日刊スポーツの競艇予想やコラムは、新聞ではなくWebサイトからも閲覧できますが、どうしても新聞で持ち歩きたいと考えている方は、ネットからダウンロードしてみてください。
ファイティングボートガイド
ボートレース専門誌ならではの細かい情報が網羅されている『ファイティングボートガイド』は、生の情報を必要な時、必要なレースだけを購入することができる競艇新聞です。
主に細かく予想を提供しているのは、平和島・江戸川・戸田・多摩川・浜名湖ですが、それ以外の競艇場の予想も提供しており、全国のマルチコピー機で購入することが可能です。
情報の最前線を走る紙面は膨大な情報が網羅されていて、前日のインタビューはもちろん、エンジンの手ごたえや、得意技に関する情報などが掲載されています。
普通の競艇情報サイトではまず入手できないような選手の生の声を参考にできるため、とくにエンジンの手ごたえなどは予想に参考にできることは間違いありません。
事前にWebサイトからサンプルを閲覧しておけば、自身の環境で新聞が読めるかも把握できるため安心です。気になる方は、公式ホームページをチェックしてください。
まとめ
![競艇新聞](https://aforaz.org/wp-content/uploads/2018/12/shinbun_20.jpg)
競艇の番組表と新聞は予想をする上で絶対に読めるようにしておくべきものです。
初心者のみならず、中級者、上級者も必ず目を通すものなので、予想をする時には必ず手に取ってみるようにしましょう。
初心者から中級者になる為にはいかにして新聞から的確に早く情報を引き出せるかがカギとなります。
少しずつ、なぜこの予想印が付けられているのか?ということと、自分の予想とを照らし合わせていけるようになるとより競艇を楽しめるようになるかと思います。