舟券は競艇場、電話投票、インターネット投票のいずれかで購入できますが、競艇場で買うためにはマークシートを記入しなければいけません。
もちろん電話やネットは買う場所を問わないため競艇場にいても利用可能ですが、ぜひ現地にいる際は醍醐味でもあるマークシートで舟券を買うことをおすすめします。
しかし、マークシートの書き方はやや複雑なので、慣れていない方は少々手間がかかるはず。
というわけでこの記事では、舟券を買えるマークシートの正しい書き方を初心者でもわかるように丁寧に解説していきます。
これから競艇を始める人に必ず役立つ内容となっていますので、ぜひご覧ください。
マークシートは全部で3種類ある
全国24ヶ所の競艇場に置かれているマークシートは、全部で3種類に分かれています。
- 連勝式投票カード
- フォーメーション・ボックス投票カード
- 単勝・複勝式専用投票カード
全部で3種類からなるマークシートですが、「連勝式投票カード」と「フォーメーション・ボックス投票カード」は全国の競艇場に必ず置かれているものの、「単勝・複勝専用投票カード」は置かれていない会場もあります。
いずれも異なる個性があるマークシートなので、まずは以下の項目でそれぞれの特徴を詳しく紹介していきます。
おすすめの舟券購入方法が知りたい方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
連勝式投票カード
自分で1点ずつ買い目を選択して記入する「連勝式投票カード」は、最もシンプルなマークシートです。
連勝式投票カードは、単勝と複勝を除く以下の5種類の舟券を購入できます。
- 2連単
- 2連複
- 3連単
- 3連複
- 拡連複
競艇の舟券で人気が高い2連単や3連単はもちろん、単勝と複勝以外のすべての種類を購入できるため、極めて汎用性が高いマークシートであるといえます。
買い目を1点ずつ記入していくため、初心者でも非常にわかりやすいです。初めてマークシートで舟券を買う方は、連勝式投票カードの利用をおすすめします。
舟券の種類を詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
フォーメーション・ボックス投票カード
フォーメーションやボックスといった、複数の買い目を同時に購入したい時に便利なマークシートが「フォーメーション・ボックス投票カード」です。
- フォーメーション投票⇒着順ごとに単数または複数の艇番を選択し、それらすべての組み合わせに投票する方法。
- ボックス投票⇒選択した艇番のすべての組み合わせに投票する方法。
フォーメーション投票とボックス投票は、競艇をはじめとする公営ギャンブルで主流となっている買い方の方法です。
「連勝式投票カード」を使いフォーメーションやボックス買いをしようとすると、すべての組み合わせを選択して記入しなければいけないため手間がかかります。
しかし、「フォーメーション・ボックス投票カード」は複数の買い目を想定したマークシートとなっているため、記入の手間を大幅に削減できます。
少ない記入であらゆる組み合わせを一度に買えるため、慣れてきたらこちらのマークシートも利用していきましょう。
単勝・複勝式専用投票カード
競艇のみで取り扱っている「単勝・複勝式専用投票カード」は、その名の通り、単勝式と複勝式を購入する際に使う専用のマークシートです。
ちなみに、こちらのマークシートはすべての競艇場で販売されているわけではありません。
また、販売している競艇場でも専用窓口でしか買うことができず、上記で紹介した2種類のマークシートに比べれば入手するのにも時間がかかります。
競艇は競馬とは違い、単勝や複勝で大きく勝つことはほとんどできません。ほとんどの方が利用しない不人気の舟券なので、マークシートも用意されていない場合が多いのです。
マークシートでは気軽に買えない単勝と複勝ですが、電話投票やネット投票であれば簡単に買うことができますので、探すのが面倒だという方はそれらを活用してください。
マークシートの書き方を7つのステップで紹介
出典:ボートレース公式サイト
上記で3種類のマークシートを紹介していきましたが、いずれも基本的な書き方は同じです。ここからは、7つのステップでマークシートの書き方を詳しく紹介していきます。
ステップ1:開催場を記入する
まずは、どの競艇場で舟券を買うのかを記入していきます。
上記画像は丸亀に記入されていますが、桐生競艇場であれば桐生、平和島であれば平和島を黒く塗り潰してください。ここを間違えるとエラーが出るため舟券を買えません。
ステップ2:レース番号を記入する
次は、舟券を買うレース番号を記入していきます。
競艇は1日に12レースが開催されます。競艇場にいれば、次に開催されるレースが何番目なのかすぐにわかりますので、舟券を買いたいレースの数字を塗り潰していきます。
ちなみに、競艇場で開催されるレースは各会場により時間帯はさまざまです。
- モーニングレース⇒9時~15時30分
- デイレース⇒10時~17時
- ナイターレース⇒14時30分~20時30分
一般的にレースが行われているのはデイレースの時間帯ですが、鳴門・徳山・芦屋・唐津ではモーニングが開催されており、桐生・住之江・丸亀・下関をはじめとるす7つの競艇場ではナイターレースが通年で開催されています。
その日にレースが行われている時間帯はネットですべて公開されていますので、競艇場へ行く前に時間帯を確認しておくようにしてください。
ステップ3:式別を記入する
次は、購入する舟券の式別を記入していきます。
上記画像は「連勝式投票カード」なので単勝と複勝は選択できませんが、競艇には全部で7種類の式別が用意されています。
- 単勝
- 複勝
- 2連単
- 2連複
- 3連単
- 3連複
- 拡連複
聞き馴染みがないであろう「拡連複」は、競馬でいえば「ワイド」と同じです。
1着から3着までの2艇を順位に関わらず当てる舟券なので、単勝や複勝に比べれ当てるのは難しいが、当てるのは簡単なのでオッズは低く設定されています。
⇒競艇の舟券・コース別当たる確率一覧!的中率を高める3つの方法
ステップ4:艇番を記入する
式別が決まったら、次は艇番を記入していきます。
艇番の数は選んだ式別により変わります。式別が三連単であれば1着から3着まで最低でも1艇は記入しなければいけませんが、2連単であれば3着は記入しなくても大丈夫です。
フォーメーション投票やボックス投票を考えている方も、ここで該当の組み合わせを記入すればいいだけなので、手間なく行えるはずです。
ステップ5:金額を記入する
次は舟券の金額を記入していきます。
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 10
- 20
- 30
金額の項目には上記の数字が並んでいます。単位は次のステップで記入していくため、ここでは買いたい金額の数字だけを記入していきます。
買いたい金額が「12」の場合は「10+2」を塗りつぶし、「25」の場合は「20+5」を塗りつぶしていきます。
ステップ6:単位を記入する
最後は単位の記入です。
- 百
- 千
- 万
単位は上記3つで、前のステップで塗りつぶした数字の単位を決定していきます。
数字の「10」と「2」を塗り「千」を塗りつぶせば購入金額は「1,200円」。数字の「20」と「5」と塗り「万」を塗りつぶせば購入金額は「25,000円」です。
競艇は最低100円から購入できるため、その際は「1」と「百」を塗りつぶしてください。
ステップ7:取り消し方法
上記の単位まで完了したら舟券を買えますが、最後に記入ミスをしてしまった際の取り消し方法を紹介していきます。
数字や金額、単位や艇番を間違えた時は、最も右にある該当項目を塗りつぶしてください。
そうすると、その行に書かれている内容が無効になりますので、わざわざ新しいマークシートに書き直す必要がなくなります。
書き終えたら券売機で舟券を購入する
ステップ通りに書き終えてマークシートが完了したら、券売機へ投入して舟券を買います。
競艇場に必ず備え付けられている券売機がありますので、まずはマークシートを挿入口へ入れてください。すると、マークシートに記入した金額を入れるように指示がありますので、該当金額を投入して舟券にします。
マークシートを書いただけでは的中しても払い戻しはされませんので、くれぐれも舟券を購入する最後のステップを忘れないようにしてください。
マークシートで舟券を買う時の3つの注意点を紹介
最後に、マークシートで舟券を買う際に注意すべき点を3つ紹介していきます。電話やインターネットで舟券を買うのとは違う注意点がありますので、必ずチェックしておいてください。
単勝と複勝が買えない
マークシートでも「単勝・複勝式専用投票カード」を使えば単勝と複勝を買うことはできますが、販売しているのは限られた競艇場だけであり、基本的にはないと考えてください。
通い慣れている競艇場ならいざ知らず、初めての会場であればまず「単勝・複勝式専用投票カード」を販売している専用の窓口を探すだけでも大変です。
そのため、マークシートを使い舟券を買う場合は単勝や複勝は買えないと思った方が良いでしょう。どうしても買いたい場合は、ネットでの購入を利用してください。
記入ミスに注意しなければいけない
当然ではありますが、マークシートは記入ミスがあっても機械はそれが正解だと読み込んでしまうため、必ず券売機へ入れる前に最終確認をしておく必要があります。
取り消しの項目があるため記入ミスを見つけても修正は簡単ですが、枠一杯に舟券を買いたい場合は新たに別のマークシートで1レース分を買わなければいけません。
その場合は、また1から開催場所やレース番号を記入する必要がありますので、ネットで買うよりも手間がかかります。
券売機へ入れる前に記入ミスに気付いて修正するのがベストなので、舟券を買う前にチェックするという癖をつけておくことをおすすめします。
券売機が混んでいる時がある
マークシートは記入した後に、券売機に投入して舟券を買わなければいけません。
最終購入時間が過ぎてしまうと、マークシートを書き終えて券売機へ入れても舟券は購入できません。混雑するかもしれないということを想定しながら、余裕を持って舟券を買うようにしておくと安心です。
まとめ
マークシートの種類、書き方、注意点をまとめて紹介していきました。
今はネットで気軽に購入できるようになった舟券ですが、競艇場でリアルなレースを観戦している時はぜひマークシートで舟券を購入してみてください。
券売機を通して購入すれば実物の舟券を手に持ちレースを観戦できるため、よりリアルな臨場感を感じられるはずです!