競艇選手の3つの謎を紹介!資格はいる?給料は?選手寿命は?

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雑学

日本の公営ギャンブルであり日本全国に競艇場があるボートレース。競艇選手は職業として競艇に参加していますが、日本全国にある競艇場でレースを行っている競艇選手になるには一体どうすれば良いのかという事を知っている人は少ないのではないでしょうか。

資格は必要なのか・給料はどれ位なのか・何歳までプロとして続けて良いのか、など。

競艇好きの人でも意外と知らない選手についての知られざる謎をコチラの記事では紹介していきたいと思います。

ちなみに現役の競艇選手は現在1600人いるといわれていて、その中で女性選手は200人程いらっしゃいます。

男女関係なくレースで一緒になる事で知られている競艇ですが、競艇選手の給料や資格にまつわる話を詳しく説明していきたいと思いますので、競艇選手に興味がある方は是非最後まで読んで頂ければと思います。


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この記事の監修者
後藤孝男
競艇予想サイトNAVI 運営責任者【北村 功平】
1978年 2月11日生まれ。一橋大学卒業。大学時代から競艇にハマり、そのまま好きが高じて某スポーツ新聞社に入社。競艇をはじめ、競馬や競輪関連の記事を長らく担当。生粋の競艇好きで、休みの日もビールを片手に全国の競艇場に姿を表す。競艇を愛して22年、彼以上の競艇知識を持つ人間にはほとんど出会えない。競艇予想サイトNAVIでは全体監修を担う大黒柱。

競艇選手は国家資格!資格を取るだけでとても大変

公営ギャンブルは基本的には全て国家資格なのですが、競艇選手も例外ではなく国家資格となっています。という訳でまず競艇選手として舞台に上がるだけでとても大変であるという訳です。国家資格試験は誰でも受験する事ができますが、競艇選手の養成学校である「やまと学校」で1年間の厳しい訓練を受けなければ合格は無理です。つまり競艇選手になる為には、実質的に福岡県にある「やまと学校」に入学して、1年間授業や訓練を受ける事で唯一のルートであるという訳です。

やまと学校は年に2回の入学式があります。ただし入学倍率は40倍前後とかなり高い為、そもそもまず競艇選手になる為の「入学試験」がかなり厳しいというわけです。入るだけで厳しく、その後の厳しい授業や訓練を行っても合格するのも難しいので、競艇選手になる為にはかなり高いハードルを何度も通過しなければいけないのです。

やまと学校の受験資格とは

やまと学校の受験資格とは

競艇選手になる為の教育機関であるやまと学校ですが、誰でもどんな人でも受験ができるという訳ではありません。まず受験するための条件がとても厳しいのです。

■15歳~30歳未満で入学時に中学を卒業している
■身長は175センチ以下
■体重は男子47キロ~57キロ。女子は42キロ~50キロ
■視力は裸眼で両目とも0.8以上(眼鏡とコンタクトは禁止)
■強度の色弱でない事
■その他の健康上で支障のない者

やまと学校は毎年厳しい倍率の中から選ばれし者のみが入学する事ができます。一般試験は、第1次(学科と体力試験)、第2次(身体検査、適性試験、体力試験)、第3次(面接、身体検査、適性検査)の3回あります。学科試験のレベルは中学校卒業程度、実技試験は4泊5日の宿泊合宿内で行われます。基準をクリアし、試験に合格するとやまと競艇学校で競艇選手としての基礎を学ぶようになります。中学、高校、大学などのスポーツ活動で優れた実績をおさめた者を対象に、「スポーツ推薦試験」もあります。第1次試験が、人物試験だけで学科と体力試験が免除されます。

全寮制で坊主頭!携帯電話は持ち込み禁止

全寮制で坊主頭!携帯電話は持ち込み禁止

厳しい倍率と入学条件をクリアした者のみが入学する事ができるやまと学校ですが、入学してからは厳しい授業と訓練が待っています。研修期間は1年間で全寮制です。男子は坊主頭で女子はショートカットが義務付けられています。携帯電話は持ち込み禁止で、週に1度だけ公衆電話を利用する事ができますので、毎週電話の前には長い列ができます。ただし手紙は自由。

学校生活は午前6時起床から午後10時消灯まで厳しい分刻みのスケジュールで管理されていて、礼節という教訓の下、礼儀や態度、行動などが厳しく指導されます。定期的に身体検査と体重測定が実施されていて、身体面でも厳しく細かく管理されます。学校生活に馴染むことができない人や、辛くて辞める人が続出する事でも知られています。最後まで挫折せずに続ける事ができるだけで大変なのです。

授業内容や試験は?勝率が低いと退学になってしまう事も…

授業内容や試験は?勝率が低いと退学になってしまう事も

授業は、学科、実技、その他に分けられます。学科ではボートレース関連の法律からエンジンについて、操縦学、整備学、気象学などで、年間約280時間勉強します。実技は操縦と整備で、年間約1500時間勉強します。その他としてメンタルトレーニングや徳育、現地訓練などが年間約140時間あります。

入学から4ヵ月後に、進級試験があります。全7科目中、60%未満の科目が3科目あれば退学となります。また、年4回の班別試験(中間や期末テストのようなもの)があり、得点率が20%に満たない場合は退学です。さらに、訓練生同士のレースで、勝率が著しく低かったり、事故率が高いと退学になります。

約40名の入学生のうち、挫折をせず、卒業できるのは30名前後です。体力と精神力が必要になりますが、厳しい環境の中で生活をするため訓練生同士の友情も芽生えやすいといいます。1年間の厳しい生活を終え、ボートレーサーの資格検定試験に合格し、やまと学校を卒業できれば、晴れてボートレーサーとなれます。資格検定試験の合格率は、ほぼ100%となっています。

実力至上主義の格差社会!競艇選手の給料はどれ位?

厳しい訓練と授業をクリアした者のみが競艇選手としてデビューする事が可能です。競艇選手は現在1600人でそのうちの約200人が女性。男女に関係なくレースに出場する事が可能な競艇選手は、強い選手ほど給料が高く、弱い選手は給料が安いという、完全なる実力社会です。

男女含めた競艇選手の平均年収は約1600万円です。一般的に見ると高給取りですが、完全なる実力社会なので、年収が数千億円の選手もいれば数百万円の選手も多くいるのが競艇選手ですので、安定して高収入を得ている選手というのは一握りです。

競艇選手はクラスにより給料が違う

約1600人いると言われている競艇選手は、レースの勝率により4段階の階級に分けられています。「A1」「A2」「B1」「B2」の4段階で、全競艇選手の最上級であるA1級は上位20%ほどです。賞金額も権威も高いSG競走には、原則として最上級のA1レーサーのみが出場できるなど、級によって出場できるレースや日数が増減するので、上のランクであればある程に給料がどんどん高くなっていくという訳です。

■A1ランク(約300人):平均年収3,400万円
■A2ランク(約300人):平均年収1,900万円
■B1ランク(約750人):平均年収1,100万円
■B2ランク(約150人):平均年収 500万円

平均で見ても、最も下のランクと最も上のランクでは給料が7倍以上違います。A1ランクのトップ選手の中には、年収が1億円を超えている人もいらっしゃいますので、夢が溢れる競技であり仕事である事は確かです。

賞金がそのまま給料に!

競艇レースの最高額はグランプリの1億円ですが、このレースは別格中の別格です。グレードが最上位のGS戦で1600万〜3500万円、GⅠ戦で450万〜1000万円、GⅡ戦で400万円、GⅢ戦で100万円、一般戦で64万〜84万円となっています。着順により貰える賞金は異なり細かく設定されています。

予選、準優勝戦、優勝戦と進むごとに高くなっていきます。賞金の他、完走手当や悪天候手当、敢闘賞、ナイター手当などの各手当も出ます。賞金報酬による収入のため、固定給、時間給はありませんので、個人差が激しく、また成績が悪くとも選手を続けられるため、平均以下でも総額1,000万円前後は得られている選手が多いようです。

他の公営競技と同じく、ボート本体やエンジン以外の通称「ペラ」と呼ばれる、自前の物を使用し、その製作とカスタマイズでかなりの費用をかけていたそうですが、現在は支給品の整備、調整が主体で、現在はあまり経費がかならない競技となっています。

歴代最高の給料は2億8393万円!

歴代最高の給料は2億8393万円

収入のほとんどはレースから得る賞金なので、安定して高収入を得るのは難しいとされています。平均年収は約1600万円ですが、レースに出走する回数が多い最上級ランクのA1選手の給料は、最も低い人でも3000万円は越えると言われていますし、トップクラスになると年間1億円を越える稼ぎをしている人も珍しくありません。

2011年の賞金王決定戦競走覇者・池田浩二の年間獲得賞金額は約2億5085万円で、最高年収は、2002年の植木通彦の年間獲得賞金・2億8393万円です。2014年では、A1クラス菊池孝平選手が、1位の1億1236万円の賞金獲得で1位、2位は9,432万円の松井繁選手です。どの選手も、年間でSG戦を4回~、G1を7回~など多く出場しており、同じ出場回数でも、16位で5,000万円近くを稼ぎ出します。

公営ギャンブルの中でも非常に高額な優勝賞金の設定がされているのが競艇なので、勝ち続ける事ができれば多くの給料を得る事ができる夢のような仕事であるという事が分かります。高級取りが集うA1選手は、出走手当、副賞などもあり、日当では1位で、328万円、特別参加130万円、ナイター出場80万円などで、合計558万円なども加算されます。

定年はないけど選手登録が抹消される条件はあり

定年はないけど選手登録が抹消される条件はあり

競艇選手には定年がありません。体力なども他のスポーツに比べればそこまで必要ではありませんので、60歳を越えて現役を続けている人も大勢いらっしゃいます。しかし、3年に一度行われる選手登録更新の際に健康診断を受けることが義務付けられており、その際に「視力検査で裸眼視力が0.5以上」などの基準をクリアできない場合には選手登録が抹消されます。

一定期間内に治療を行い再検査で基準をクリアすれば再登録可能となり、現役復帰が可能となるが、治療の結果基準値をクリアできない場合は半ば強制的な引退を余儀なくされるのです。また、成績が極端に悪くなったり、事故率が極端に高くなってきたりしたら引退勧告をされる場合もあるようですが、選手数が1600名を越えている場合のみであったり、色々な条件が揃っている場合のみのようです。

競艇選手最高齢は71歳で、登録第2014号高塚清一選手です。

まとめ

競艇好きだけど選手の事はあまり知らないよ!という方は勉強になりましたでしょうか?学校に入るだけで大変、入ってからも大変、完全実力社会なので力をつければメキメキと収入が上がり何歳になっても続ける事ができるのが競艇です。しかし文字通り命を賭けた仕事なので、常に危険と隣り合わせであるという事も理解しておく必要があるでしょう。

競艇選手になりたいけどなり方が分からないという方は勉強になりましたか?競艇好きの人は競艇選手の事を理解しておくと、今までもより楽しくレースを観戦する事ができるようになるかもしれませんね!

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