競艇で返還となる条件とは？ | 転覆・フライング・妨害失格の返金、払い戻しの仕組みを解説

競艇では、アクシデント等でレースが正常に行われなかった場合に舟券代が返還される場合があります。

簡単に言えば「賭けた分のお金が全て返ってくる」ということです。

返金（返還欠場）となるケースはいくつかありますが、購入した舟券の番号の選手が何らかの理由（スタート事故等）で失格となり、レース不参加状態、レース不成立状態になってしまった場合に、その舟券に賭けていたお金が払い戻しになるというわけです。

この記事では、競艇の返還ルールはどういったものがあるのか、返還時の払い戻しの手続きの行い方を紹介していきます。

返還レースは荒れる！稼げるおいしいレースの選定、予想が見れるサイト

返還の発生はアクシデントです。

しかし選手の状況や心理、コース相性、モーター、天候などの条件を紐解けば想定することも不可能ではありません。

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それでは、競艇における返還・返金の仕組みについて詳しく見てみましょう。

競艇の返還とは？

競艇における「返還」とは、購入した舟券の賭け金が返金されることを指します。
これは、特定の状況でレースが公正に成立しなかった場合に適用されます。

たとえば、選手がフライング（F）や出遅れ（L）をした場合、その選手が絡む舟券は無効となり、賭け金が返還されます。また、天候や設備トラブルでレース自体が中止となった場合も、すべての舟券が返金されることがあります。

返還額は購入時の金額そのままで、配当金は発生しません。返還された舟券は再び使用できないため、当日のレース状況を確認することが重要です。この制度は、参加者に安心感を提供し、不測の事態でも不利益を最小限に抑える仕組みとして機能しています。

実際に返還が発生する5つのケースについて次章で詳しく解説します。

【初心者でも分かる】競艇で舟券が返還となる5つのケース

冒頭で説明していますが、競艇ではスタート事故時に返還対象となります。

返還欠場となるパターンは大きく分けて3種類があり、この中で一番発生しやすいのがフライングです。

競艇のフライングの仕組みについてあまりよく知らない方は以下の記事で詳しく紹介していますので併せてご覧ください。

＞＞【競艇】フライングの正しい基準！わかりやすく解説＋図付き

スタート時のフライングによる払い戻し

競艇においては最も重要とされるスタートは、常にフライングと戦うギリギリのラインを攻めるわけですが、選手がフライングをおかしてしまった場合は返還欠場、払い戻し対象となります。

仮に1号艇の選手に投票していた場合、1番に絡んでいる舟券の全てが返還対象になるということです。

逆に言えば、フライングした1番以外の舟券は返還対象とはなりませんので、ご注意ください。

フライングは競艇を楽しむ上で避けては通れないハプニングではありますが、競艇予想サイト「グランドライン 」を活用することで、選手のフライング傾向なども考慮した勝ちやすい舟券購入が可能となります。

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全艇フライングでレース不成立による総払い戻し

フライングは、該当の舟券を持っている人達には払い戻しがされるわけですが、出場選手全員がフライングなんて場合も存在します。

当然レースが不成立となり、全員が払い戻し対象となり舟券代が返還となります。

フライングが多い（F率が高い）競艇場

競艇場によってフライング失格が起こりやすい場、起こりにくい場があります。

ここでは、フライング発生率の高い競艇場TOP5を紹介します。

順位	競艇場	レース数	F数	F率
1位	江戸川	2080	71	3.41％
2位	浜名湖	2318	77	3.32％
3位	三国	2353	78	3.31％
4位	蒲郡	2310	69	2.99％
5位	下関	2340	67	2.86％

スタート時の出遅れによる払い戻し

スタート時にはフライングとは逆に出遅れが発生することもあります。これも同様に返還対象となります。

出遅れが発生する場合はフライングに比べると圧倒的に少ない為、返還対象になる事を知らないと返金を受けられないので注意が必要です。

出遅れが多い（L率が高い）競艇場

競艇場によって出遅れ失格が起こりやすい場、起こりにくい場があります。

ここでは、出遅れ発生率の高い競艇場TOP5を紹介します。

順位	競艇場	レース数	L数	L率
1位	平和島	2111	3	0.14％
2位	浜名湖	2318	3	0.13％
3位	福岡	2412	3	0.12％
4位	江戸川	2080	2	0.10％
5位	若松	2220	2	0.09％

全艇出遅れでレース中止による総払い戻し

フライングよりも更に珍しい全ての出場選手が出遅れになり、全ての舟券が返還になる、なんて場合もあります。

全艇出遅れの場合はすさまじい向かい風により発生するケースが多いです。

その他の失格時に発生する払い戻し

フライング、出遅れともう一つ返還対象になるのが、出走表に名前があるのに、実際のレースには出走しなかったケースです。

そもそもレースに出場していないのですから、これに賭けた人たちが返金を受けられないというのは普通に考えたらおかしな話ですよね。

なのでこの場合も返還欠場となり払い戻しが発生します。

その他失格が多い（S率が高い）競艇場

競艇場によってその他の失格が起こりやすい場、起こりにくい場があります。

ここでは、失格率の高い競艇場TOP5を紹介します。

順位	競艇場	レース数	S数	S率
1位	江戸川	2080	152	7.31％
2位	平和島	2111	132	6.25％
3位	住之江	2124	122	5.74％
4位	三国	2353	135	5.74％
5位	芦屋	2364	130	5.50％

【要注意】競艇で返還対象とならない2つのケース

レースの不成立により、返還対象となり払い戻しを受けられるパターンについてはよく理解いただけたかと思います。

では、逆に失格してしまったのにも関わらず、払い戻し（返還欠場）とならない場合というのはどういうケースなのでしょうか？

ケース①：妨害失格・不良航走・待機行動違反の場合

競艇選手にとっては痛手となる減点行為の数々は、レースの着順結果が反映されなくなってしまう事はあっても、舟券の返還欠場扱いにはなりません。

当然この場合の購入舟券は返還対象とはなりませんし、着順が与えられない事から結果的にハズレになってしまいます。

ケース②：レース中に選手が転覆した場合

フライングや出遅れをせず、レースに参加が出来たものの、ターンの際に転覆してしまうなんて場合があります。

この場合は失格ではあるものの、レースには参加しているということから、返還欠場とはなりません。
つまり、払い戻しにはならないので、買った舟券はその瞬間にハズレになってしまいます。

特殊なパターンのより返還対象となる3つのケース

さて、前項で触れている様に競艇で払い戻しが発生しないケースの失格類ですが、実は複合的に返還対象となり払い戻しが発生するという特殊な場合があります。

ですが、レースが正常にスタートした後でも条件が揃えば、払い戻しが発生するケースが2つあります。

スタート後に6艇中5艇以上が失格となった場合

特殊なケースの1つ目は6艇中5艇以上が失格となってしまった場合です。

この場合は、レース自体が不成立ということになり購入していた全ての舟券が返還対象となります。

過去には、全艇が失格でレース不成立。全額返還となったレースもあります。

まず4号艇が転覆、5号艇がエンジンストップ、ほんらい救助艇の外側を走るべきところを各艇が内を走ったことで進行規定により失格。

かなり珍しい、レアケースです。

着順が出るまで結果は分からないため、購入した舟券は最後まで手に持っておきましょう！

スタート後に6艇中4艇が失格となった場合

スタート後に6艇中4艇が失格となってしまった場合、「単勝」「ワイド」「2連複」「2連単」は成立し、配当が払い戻し。

「3連複」「3連単」は不成立で返還されます。

記憶に新しいのが、競艇史上最悪の返還レースとなった2021年のSGグランプリ優勝戦。

1号艇の峰選手が1周1マークで転覆し、3艇が巻き込まれる大クラッシュ。

完走は、1着の瓜生選手と2着の白井選手のみ。
1号艇の峰選手が妨害失格、2号艇丸野選手、3号艇平本選手、6号艇毒島選手が転覆失格。

発売額の96％にあたる約41億円が返還となる大惨事となりました。

レース自体が中止になってしまった場合

それ以外にも天候状況によって、レース自体が中止になってしまった時や、ナイターレースで照明が故障してしまった時なども返還対象となります。

このケースの場合、レース自体が不成立となりますので、舟券の払い戻しが発生します。

忘れると大損！舟券が返還となった時の対応について

オンラインで舟券を購入している場合には、特に何もせずに自動的に返金が該当口座にされます。

競艇場で実際に舟券を購入した場合には、自動発払機（舟券を購入したり、払い戻しをしたりする機械）に入れる事で購入金額が返還されます。

しかし、実際に舟券を購入した場合の払い戻しの有効期限は該当レースが開催された日の翌日を起算日として、60日間の期限が設けられています。

期限が過ぎてしまうと払い戻しを受ける事が出来なくなりますので、必ず忘れずに払い戻しをするようにしましょう。

まとめ

競艇で舟券が返還となった際に最も気をつけたいのが、本当は払い戻しを受けられるのに勘違いして舟券を捨ててしまった場合です。

競艇場にいる場合には、必ずアナウンスで返還欠場についてお知らせが来ますが、万全を喫すのであれば、全ての舟券を捨てたりせず、最後に全部の舟券を自動発払機入れてみるようにすれば払い戻し漏れにはならないので必ず忘れないように心がけましょう。

またフライングや妨害失格を完全に予期した舟券購入はほぼ不可能です。

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