滋賀県にあるびわこ競艇場は、日本一大きな湖である琵琶湖の水を利用して作られた競艇場です。
湖の水を利用しているため、水質は淡水となっており、体重差がレースに影響するという特徴があります。
びわこ競艇場は内陸部に位置しているため、気圧が低く、気圧の変化もレース展開に大きな影響を与えます。
このように、びわこ競艇場はレースを予想するにあたって、気をつけなければいけないポイントがたくさんあり、予想が難しい競艇場だといわれています。
予想のポイントは以下の3点。
- 標高が高いのでモーターのパワーが出にくい
- 1コース1着率は全国平均を下回る
- 春は風とうねりの影響が大きく1コースが勝ちにくい
そこで本記事では、びわこ競艇場で勝ちたいと考えている人向けに、過去のレース結果からわかる傾向を元に予想を当てるためポイントについて紹介していきます。
びわこ競艇場で勝ちたいと考えている人は、ぜひチェックしてみてください。
びわこ競艇場の最新データ
コース別成績
コース | 出走数 | 勝率 | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|---|
1 コース | 2142 | 7.85 | 54.0 % | 72.5 % | 81.1 % |
2 コース | 2140 | 5.64 | 14.8 % | 39.7 % | 58.9 % |
3 コース | 2137 | 5.35 | 13.3 % | 34.6 % | 54.5 % |
4 コース | 2139 | 4.94 | 10.9 % | 27.8 % | 48.2 % |
5 コース | 2138 | 4.22 | 5.7 % | 18.8 % | 37.3 % |
6 コース | 2114 | 3.02 | 1.3 % | 7.0 % | 20.8 % |
モーター成績TOP5
番号 | 出走数 | 勝率 | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|---|
62 | 158 | 6.34 | 29.7 % | 49.3 % | 65.1 % |
41 | 156 | 6.06 | 28.2 % | 43.5 % | 59.6 % |
71 | 139 | 6.04 | 23.7 % | 44.6 % | 61.1 % |
48 | 147 | 5.95 | 22.4 % | 39.4 % | 62.5 % |
37 | 124 | 5.81 | 25.0 % | 42.7 % | 58.8 % |
ボート成績TOP5
番号 | 出走数 | 勝率 | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|---|
38 | 138 | 6.20 | 25.3 % | 47.8 % | 60.8 % |
32 | 137 | 6.01 | 28.4 % | 47.4 % | 59.8 % |
52 | 130 | 6.01 | 23.8 % | 45.3 % | 66.1 % |
33 | 129 | 5.90 | 20.9 % | 45.7 % | 61.2 % |
22 | 137 | 5.82 | 17.5 % | 39.4 % | 57.6 % |
びわこ競艇場(ボートレースびわこ)基本情報
所在地 | 滋賀県大津市茶が崎1-1 |
---|---|
モーター・交換時期 | 減音モーター(ヤマト331型)・毎年6月 |
水面・水質 | 湖(琵琶湖)・淡水 |
干満差 | なし |
コースレコード | 1.42.2 馬場 貴也 2012/01/26 ※日本最速記録 |
オリジナル展示タイム | あり(一周・直線・まわり足) |
チルト | -0.5度 0度 0.5度 1度 1.5度 2.0度 2.5度 3.0度 |
キャラクター | ビナちゃん・ビーナスちゃん(ビワコオオナマズ) |
日本一の湖である琵琶湖の南西に位置するびわこ競艇場(ボートレースびわこ)は、全国で初の選手養成所だったり(実際は近隣で別の場所)、公認コースとして全国で2番目にレースが開催されたりと由緒正しき競艇場です。
全国の競艇場の中ではもっとも高い標高85mにあり、そのためモーターのパワーが出にくいことでも知られていますが、数少ないチルトの調整幅が8種類あったり、モーターの中間整備を頻繁に行うなどして日々モーターパワー不足を解消しようと努力されています。
そのおかげか、現在日本レコードタイムを記録しているのはここ「びわこ競艇場」となってますので、スピード感ある迫力のレースを楽しめる競艇場だといえます。
残念ながら施設館内のグルメはこれといった名物が見当たりません。
びわこ競艇場周辺は観光スポットが目白押しですので、是非当記事を参考に舟券で大金をゲットして、近隣の滋賀グルメをご多能してください。
びわこ競艇場(ボートレースびわこ)水面特徴
同じように見えても「水質」「広さ」「レイアウト」など様々な各レース場。
ここでは、「びわこ競艇場」の水面や水質、コースレイアウトなどを中心に、予想に役立つ情報をまとめてお届けいたします。
コース展開図(レイアウト特徴)
レイアウト自体はスタンダードな形状をしていますが、主な特徴としては、
- 1マークの振りだしは大き目
- 2マーク側が1マーク側よりスペースを広げている
- 本番ピットから2マークまでの距離が短い
【1マークの振りだしによる影響】
第1ターンマークが外側に振りだされることは、尼崎競艇場以外、全国すべての場で行われています。
その理由は、インコースが絶対有利になって舟券予想がつまらなくなることを避けるためと、ターン後のスペースを確保し安全性を高めるためです。
びわこ競艇場では以前はもっと大きな振り幅でしたが、あまりにもインが弱くなり予想が難しく、売上的にもどんどん厳しくなったため、2020年に第1ターンマークの移設を行い現在の位置になり若干1コースの勝率がアップしています。
【2マーク側が1マーク側よりスペースを広げていることによる影響】
湖なので潮の流れや干満による影響はほとんどないのですが、巨大な湖面を有する日本一の湖「琵琶湖」だけあって水の流れ込みによる水面の動き(うねり)は発生してしまいます。
1マーク側が狭く2マーク側が広いと水の流れは1マーク側から2マーク側への流れとなり、1マーク側では「うねり」が大きくなり、反対に2マーク側ではうねりは収まる傾向になります。
そのため1マーク側は天候や風の影響も含めターンの良しあしがもろに反映され、2マーク側では思い切った全速ターンが可能となって様々な展開のパターンを産み出しています。
【本番ピットから2マークまでの距離が短いことによる影響】
びわこ競艇場の出走ピットは「横ピット」と呼ばれ、ホームスタンド側に設置されており距離が70mと短くなっています。
この距離が短いと待機行動中に外側の選手が有利な内側のコースを取ろうとする行為「前付け」がしにくくなります。
距離の短い中で「前付け」を行うと「深イン※」になりやすいため、余程の「イン屋※」でもない限り、びわこ競艇場ではコースの進入変化は少ないと思われます。
※深インとは?
競艇のボートはアイドリング状態で停止することが出来ないため常に前進し続けています。
そのため、あまり早くにスタートポジションについてしまうと充分な加速をするための助走距離が取れなくなり不利となります。一般的には100m以下の助走距離しか取れなくなると「深いイン」で「深イン」と呼ばれます。
※イン屋とは?
インコースからのレースを主体に戦う選手で、主にベテラン選手に多いです。
代表的な選手は以下のようにさして数はいないので、これを機に覚えておくと良いでしょう。
- 西島 義則
- 深川 真二
- 西田 靖
- 江口 晁生
- 今村 暢孝
- 田頭 実
- 石川 真二
- 池田 奈津美
(敬称略、順不同)
水質・風・天候の特徴
びわこ競艇場は湖のレース場なので潮目や満干はほとんどありませんがいくつかの特徴があります。
【水質の特徴】
淡水となりますので浮力は弱く、選手体重は軽いほうが有利に働きます。
湖のため干満はありませんが、季節によっては雪解け水の流入によって水位変化も見られます。
主催者(施行者)によると「影響はない」とのことですが、競艇ファンや選手からは観光遊覧船「ミシガン」の通過時には「うねり」が発生しレースに影響が出ると認識されています。
基本的には静水面で硬水傾向なので、コンディションが良ければスピードレースが繰り広げられます。実際地元の「馬場 貴也選手」によって1分42秒2という日本最速レコード記録がびわこ競艇場で樹立されています。
水の流れが1マーク側から2マーク側に向けてなので、バックストレッチでは「追い潮」のような状況になり、通称「びわこロード」と呼ばれる艇が伸びるルートが存在しています。
バックストレッチの最内側がそれにあたるため、地元選手や「びわこ競艇場」を走り慣れた選手は1マークの進入を奥まで行って最内を差すようなスタイルで走行しています。
【風の特徴】
一般的な季節風として「冬場」の「北風」は追い風基調に、反対に「夏場」の「南風」は向かい風基調となります。また琵琶湖から吹き込む風は「左横風」となって、いずれも風速が4mを超えると水面に強い「うねり」をもたらします。びわこ競艇場でもっとも風の影響が強くなるのは春先で、この時期は前述した「雪解け水」の流入による水面上昇とあわせより大きな「うねり」を発生させるためレースが大きく荒れることも増えてきます。
【天候の特徴】
特に地形、地理的な影響による天候上の特徴は見られません。
コース別入着率&決まり手
ボートレースびわこの公式最新3ヶ月コース別入着率、および、コース別決まり手データーから傾向をチェックし特徴をピックアップしてみました。
【1コース1着率は全国平均を下回る】
1マークの移動によって以前は40%台だった1コースの勝率も改善はされているものの、西高東低と呼ばれる西日本エリアの競艇場ではワースト3位となる「イン受難」水面です。
同時に1コースの3連単着外率も高く、1コースが連に絡めないことの多さを表しています。
【5コースのまくり差し勝率が全国でもトップクラス】
5コース1着時の決まり手「まくり差し」が全国でもトップクラスとなる71.4%を示しています。
【アウトコースの3着入着率が高い】
アウトコース、中でも4コースと5コースの3着入着率は1号艇を含むインコースよりも高い数値を示しています。
【6コースからのまくりが決まる】
全体的には1.6%の勝率しか持たないが、6コースからの1着時の決まり手「まくり」による勝利が40%もあり、全国でもかなり上位の数字となっています。
四季ごとのコース別入着率
続いては「天候」や「風」の影響が現れやすい四季ごとの入着率データからびわこ競艇場の特徴をチェックしていきます。
ハッキリと数字で現れているのが「春季」1コース1着率の悪さです。
6コースを除けば他のコース全てで勝率がアップしているのに対して、1コースでは1着率の低下、4着以下の入着率のアップと、いかに春は1コースが勝てないかを表してくれています。
要因として考えられるのは、「風」と雪解け水による水位上昇で発生しやすくなる「うねり」の影響でしょう。
- 春季→風とうねりの影響が大きく1コースが勝ちにくい
- 夏季→季節風となる南風が向かい風になるため6コースをはじめアウトコースのまくりが決まる
- 秋季→もっとも穏やかで1コースの勝率もあがり風さえ吹かなければイン逃げ主体になる
- 冬季→季節風が追い風になるのと、気温低下でモーターパワーが出やすくなりイン主体になる
びわこ競艇場での予想を楽しむなら春がおススメです。
荒れるレースで点数多く舟券を購入してみても面白いのではないでしょうか
また戦略の1つではありますが、天候やコースの特徴を考慮した予想を自分で考えるのは難しいと感じる競艇初心者の方は、競艇予想サイトの買い目を参考にするのも1つの手なので是非活用してみると良いでしょう。
競艇予想の参考になるサイトについては「競艇予想サイトおすすめランキングBEST10」で解説しておりますので是非参考にしてみてください。
びわこ競艇場(ボートレースびわこ)施行者
レースの運営は全国唯一の都道府県である「滋賀県総務部事業課」によって運営されています。
企画レース
徳山競艇場では1日に1回「企画レース」が開催されています。
- 5R「ゴゴイチびわこ」(1号艇と2号艇にA級選手)
5R「ゴゴイチびわこ」
直近30レース(2024/08/14迄)での結果は以下の通り。
最低人気 | 最高人気 | 最低払戻金 | 最高払戻金 |
1番人気 | 101番人気 | 300円 | 281,680円 |
1号艇と2号艇にA級選手をシードした企画レース
30レース中17レースが1-2決着(2-1決着を含むと18レース)
1番人気での決着は30レース中10本
10番人気以内での決着は30レース中23本
万舟決着は30レース中5本
基本的には企画意図通りイン逃げで1-2の結果が多く配当も安めが多くなりますが、ひとたび波乱が起こるととんでもない大型万舟が飛び出しています。
びわこの企画レースでは1-2-34が大半を占めますので、基本はこの2点に絞って厚く賭けるのがおススメです。
びわこ競艇場(ボートレースびわこ)予想のコツ
舟券予想にはいくつもの根拠を組み合わせてたった一つの勝ち舟券(3連単の場合120通りの中から1つ)を見つけ出さなければなりません。
「選手能力」「モーター」「風向き」「スタートスリット」「選手気質」など、数え上げるとキリがないくらいたくさんの要素があります。
そんな要素のひとつとして大切なのが、競艇場の特徴です。
びわこ競艇場の特徴を攻略して、舟券の的中率と回収率を大いに高めましょう!!
びわこ競艇場での予想のコツを下記にまとめてみましたので参考にしていただけると幸いです。
- 季節の基本を忘れない
春→荒れる要素の風速と水位をチェックして買い目多めで勝負
夏→風速をチェックして3mを超えるならアウトコースを軸に検討
秋→他のレース場と同様にイン逃げ中心に予想を組み立てる
冬→秋同様にイン逃げを中心に予想を組み立てる - 企画レースの安定度はバツグン
びわこ競艇場の企画「ゴゴイチびわこ」の1-2決着率はバツグンに高く、3着もほとんどが3・4号艇(いわゆる「イノキ」決着)なので、買い目点数を絞って勝負すれば勝ちやすい - 公式の予想を活用する
びわこ競艇場では日刊スポーツによる前日予想と直前予想を提供しており、精度も高く、本線予想と穴予想を提示しているので判断に迷ったら頼るべき! - 水面状況のチェックを怠らない
びわこ競艇場では「うねり」が重要な予想の鍵を握り、うねりが発生しているときは「福岡競艇場」と違い目視で確認が可能
これらを頭に入れておくだけで、びわこ競艇場での勝率は向上すること間違いなしです。
※イノキ決着とは
元プロレスラー「アントニオ猪木」の掛け声「いくぞー! イチ、ニー、サン、ダー!」にかけて
着順が1-2-3のことを「イノキ」と呼ぶようになりました。
裏目である1-3-2は「イキノ」と呼ばれます。
3連単の平均配当は全国の平均値です。18番人気前後が中心となっています。
配当金の分布は1,000円台が高くなっています。
万舟配当の割合も全国の平均より若干高めの数値となります。
出目確率
びわこ競艇場で直近1年間に出現した「出目」を割合と配当金も含めてご紹介いたします。
出目出現TOP5
※集計期間 : 2023年8月1日〜 2024年7月31日。
3連単 出目 | 出現回数 | 平均払戻金 | |
---|---|---|---|
第1位 | 1-2-3 | 127回 | 1,134円 |
第2位 | 1-3-2 | 124回 | 1,558円 |
第3位 | 1-2-4 | 116回 | 1,406円 |
第4位 | 1-3-4 | 101回 | 1,677円 |
第5位 | 1-2-5 | 100回 | 1,798円 |
出現回数が全国平均より高めなので、同じで目が集中しやすいレース場と思われます。
万舟出現TOP5
※集計期間 : 2023年8月1日〜 2024年7月31日。
3連単 出目 | 出現回数 | 平均払戻金 | |
---|---|---|---|
第1位 | 4-1-6 | 24回 | 10,759円 |
第2位 | 3-2-4 | 20回 | 10,550円 |
第3位 | 2-3-5 | 19回 | 13,196円 |
第4位 | 4-2-5 | 18回 | 12,068円 |
第5位 | 4-5-2 | 16回 | 11,374円 |
こちらも同一出目の重複回数が多く、びわこ競艇場では出目を把握しておくことも大切かもしれません。
びわこ競艇場(ボートレースびわこ)予想まとめ
西高東低型の「イン強」メッカ関西の競艇場にありながら「イン受難」のびわこ競艇場ですが、企画レースの鉄板度や、出目の重複など、規則性もみられるので、競艇初心者の方にも的中させやすいかもしれません。
競艇中級者以上の方にとっては、荒れる条件を知っておけば、万舟チャンス、しかも大型万舟の獲得チャンスがありやりがいのある競艇場でおススメです。
とにかく「びわこ競艇場」での予想精度を高めたければ「ボートレース公式」の過去レースリプレイで、大型万舟のレースを沢山チェックしてみてください。うねりや風の影響で1マークのターンで選手が苦戦しているのが理解できますし、一定のパターンもつかみとれますので「リプレイチェック」かなりおすすめです。
また競艇初心者の方は「当たりやすい競艇場」に絞って賭けてみるのも1つの手。以下の記事で解説していますので、是非知識としてご活用ください。