「また1着は当たったのに、2着がズレた…」
そんな悔しい経験、競艇ファンなら一度はありますよね。
実はこれ、単に運が悪かったわけではありません。 競艇には、“展開”と呼ばれる水面上の流れが存在します。
そして、この展開を読む力こそ、競艇で勝つために絶対欠かせない要素です。
この記事では、初心者でもわかるように、レース展開を読み解いて当てる「スジ舟券」をわかりやすく解説していきます。
スジ舟券とは?展開を味方にする舟券術
まず、こんなケースを想像してみてください。
- 人気の1号艇から流して買った
- なのに2着3着がズレて外れた
- しかも、外した艇は「買ってない艇」じゃなかった
これ、すごくもったいないですよね。
しかし実は、「勝つ艇の展開に誰が乗るか」 を事前に読んでおけば、この外し方をほぼ防げます。
つまり、舟券は「強い艇」と「流れに乗る艇」をセットで買うべき。
これがスジ舟券の考え方です。
スジ舟券の基本定義
簡単に言うとスジ舟券とは、1着に来る艇を想定して、その勝ち筋に乗って連対しそう艇を押さえる買い方です。
たとえば、イン逃げが濃厚なレースなら、
- 1号艇が逃げる
- 2号艇が差して食らいつく
この自然な流れ(スジ)を想定して、 1-2の組み合わせを狙うわけですね。
逆に、攻める艇がいるなら、
- 3号艇がまくる
- それに乗じて4号艇がまくり差す
と読めば、3-4の筋舟券になります。
なぜスジ舟券は当たりやすいのか?
競艇は「内側有利」「展開先読み型スポーツ」だからです。
スタートから第1ターンマークまでの動きで、 その後の着順はほぼ決まる。
だからこそ、展開に乗る艇を事前に押さえれば、的中確率が劇的に上がるのです。
コース別|スジ舟券パターン完全攻略

引用元:https://www.mbracer.jp/contents/boat-race/race.html
ここでは、「コースごとにどんな展開筋が生まれやすいか」を、具体的に解説していきます。
1コース(イン逃げ)展開
最も基本の展開パターンです。
- 1-2(差し残り)
- 1-3(まくり差し残り)
- 1-4(まくり差し展開型)
基本的には 差しやすい2コース が2着本線ですが、 外の3・4コースにも展開チャンスがあります。
特に スタート展示で2コースの出足が悪い場合 は、 1-3や1-4を厚めに押さえましょう!
2〜3コース(差し・まくり)展開
2号艇の「差し決まり手」が成立すると、
- 2-1(差し+残し)
- 2-3(差し+抜け出し)
が筋になります。
3コースがまくる場合は、
- 3-4(まくり+まくり差し連動)
- 3-2(まくり+イン粘り)
「攻めたら隣がついてくる」
これがスジ舟券の鉄則です!
4〜6コース(カド戦・ダッシュ勢)展開
カド(4号艇)が仕掛けたときは、
- 4-5(まくり+差し展開)
- 4-2(飛び込み差し)
さらに5コースまくり差し型なら、
- 5-6(外ダッシュ展開)
6コースがうまく展開を拾うこともあるので、 穴狙い時は「ダッシュ勢連動型」の筋舟券も面白いです。
4スジ舟券の落とし穴|筋ズレリスクとは?
実はスジ舟券にも弱点があります。
それが「筋ズレ」。
つまり、 想定していた展開にならなかったときに、 スジそのものが崩れてしまうリスクです。
例えば、
- イン逃げ失敗
- まくり不発
- 展示タイムと違う動き
このようななことが起きると、当然ながら「筋買い」は崩壊します。
筋ズレ対策|押さえ舟券のテクニック
スジ舟券を組むときは、
- 本線スジ(例:1-2)
- 押さえスジ(例:1-4)
- 筋ズレ対応(例:2-1)
まで、セットで買っておくのが賢い戦い方です。
特に ダッシュ勢が強いレース では、 「まくり不発時のイン残り」なども押さえておきましょう。
実戦編|スジ舟券で的中率を上げる実例
【例:平和島12R】
- 1号艇:イン得意のA1選手
- 2号艇:スタート遅め
- 3号艇:攻め気配あり
- 4号艇:展開つけそう
このときのスジ舟券は次のとおり。
- 本線:1-3(3まくり差し展開)
- 押さえ:1-4(展開突き)
- 裏目ケア:3-4(攻め切り)
このように、 展開筋をベースに舟券を組み立てることで、当てやすさが格段にアップします。
まとめ|スジ舟券で「読む力」を鍛えよう!
スジ舟券は、 単なる枠番人気買いではありません。
展開を読む力と筋を押さえる技術を磨くための、トレーニングです。
最初は難しく感じても、レースを観ながら「もし◯号艇が勝ったら誰が展開に乗る?」と考えるクセをつけるだけで、舟券スキルは驚くほど上達していきます。
今日からさっそく、「展開読み×スジ舟券」を実践してみましょう。