競艇の払戻金には限度額が存在した!注意すべき点など詳細まとめ

競艇 限度額

競艇を行う上で見事的中を収めて払戻金を受け取る瞬間は何にも代え難い喜びがあるものです。

ですが、競艇では法律で「払い戻しの上限額」が設定されています。

これは競艇を長年楽しんでいるファンでも知られていないことが多いです。

この記事の監修者
後藤孝男
競艇予想サイトNAVI 運営責任者【北村 功平】
1978年 2月11日生まれ。一橋大学卒業。大学時代から競艇にハマり、そのまま好きが高じて某スポーツ新聞社に入社。競艇をはじめ、競馬や競輪関連の記事を長らく担当。生粋の競艇好きで、休みの日もビールを片手に全国の競艇場に姿を表す。競艇を愛して22年、彼以上の競艇知識を持つ人間にはほとんど出会えない。競艇予想サイトNAVIでは全体監修を担う大黒柱。

今回は、競艇の払い戻し金の取り決めごとや、過去には上限に迫る高額的中が実際にあったのかをご紹介します。

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競艇の払戻金に限度額があった!?

実は競艇の払戻金は「モーターボート競走法」という法律で限度額が決められています。

その限度額は…「2,000万円」です。

2,000万円を超えた払戻金に関しては、恐らく管轄である国土交通省か投票があった各ボートレース場かが没収(預け入れ)されると思われます。
このような競艇に関する法律があったのですね。普段レースを予想している人のほとんどはこの法律を知らないと思います。

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「モーターボート競走法」とは

モーターボート競走法

モーターボート競走法は、昭和26年6月18日に制定され、日本国内におけるボートレースの開催や競艇場、開催の回数、入場料、勝舟投票券、払戻金の限度額など、ボートレースに関する事柄を定めた法律です。
そして、このモーターボート競走法の下に、「モーターボート競走法施行規則」というものがあり、そこに払戻金の限度額の記載があります。

引用元:モーターボート競走法施行規則
【第二十五条】
法第十六条第二項の国土交通省令で定める払戻金の最高限度額は、二千万円とする。
(指定重勝式勝舟投票法の実施を停止する場合の取扱い)

上記が「モーターボート競走法施行規則」です。そこの記載がある「法第十六条」というのが、下記の「モーターボート競走法」です。

引用
【第十六条】
重勝式勝舟投票法の種別であつて勝舟の的中の割合が低いものとして国土交通省令で定めるもの(以下この条において「指定重勝式勝舟投票法」という。)についての勝舟投票の的中者がない場合における売上金は、その金額の百分の七十五以上国土交通大臣が定める率以下の範囲内で施行者が定める率に相当する金額を、当該指定重勝式勝舟投票法と同一の種別の指定重勝式勝舟投票法の勝舟投票であつてその後最初に的中者があるものに係る払戻金として加算するものとする。
2 指定重勝式勝舟投票法について、前条第一項の払戻金の額が国土交通省令で定める払戻金の最高限度額を超えるときは、その最高限度額に相当する額を払戻金の額とする。
3 前項の場合における払戻金の最高限度額を超える部分の前条第一項の払戻金の額の総額は、当該指定重勝式勝舟投票法と同一の種別の指定重勝式勝舟投票法の勝舟投票であつてその後最初に的中者があるものに係る払戻金として加算するものとする。
4 指定重勝式勝舟投票法の実施を停止する場合における第一項及び前項の規定により払戻金として加算すべき売上金の処分については、国土交通省令で定める。

やはり法律というのはかなりややこしいですね。わざと分かりづらく書いているのではないかと勘繰ってしまいますね。
ここの第十六条の3を見る限りですと、払戻金の最高限度額を超えた金額は、ロト6とかのように次の当選者にキャリーオーバーさせるという事でしょうかね。恐らく次のレースの三連単(2000万円超えるなら三連単)の的中者の払戻金に加算されるという意味ですね。国土交通省や各競艇場の懐に入るなんて思ってしまってごめんなさい。
引用も世

限度額2000万円を超える払戻金は存在する?

限度額2000万円

せっかく超高額の万舟券を的中させても、払戻金が2,000万円を超えたら損をしてしまう!?
ご安心ください。6艇のみでレースを競走する競艇では、2,000万円を超える払戻金が出るのは現実的ではありません。100%ありえないとは言い切れませんが、現状はまずありえないと思ってよいでしょう。

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競艇の過去最大の払戻金は?

過去最大 払戻金

BORT RACEのオフィシャルページによると、ボートレースの過去最高の払戻金は「682,760円」です。2011年5月22日にボートレース徳山(徳山競艇場)の一般戦の三連単でこの金額が出ています。このレースでは2艇がフライングによる返還があったので、それも高額になった要因なのかもしれないですね。
この「682,760円」が、過去最高額です。
仮にこの舟券で払戻金の限度額である「2,000万円」を超えるとしたら、単純計算では3,000円の購入で…

3,000円×6827.6倍=20,482,800円

となり、2,000万円は超えて、差額の482,800円は払われない計算となりますが、ボートレースの舟券の計算方法はもう少し複雑ですので、3,000円分購入していたらオッズもかなり下がってしまい、やはり2,000万円を超えることはないでしょう。

過去最高額の配当でも約70万円ですから、ボートレースで払戻金が2,000万円を超える可能性は、ほぼゼロに近いと思って良さそうですね。

競艇の高額払戻金ベスト10

ボートレースにおける過去の高額払戻金ベスト10をご紹介します。※2023年3月最新版※

順位 払戻金 日付 ボートレース場 組番
1位 761,840円 2022年11月1日 児島 ⑥-①-⑤
2位 682,760円 2011年5月22日 徳山 ④-⑤-②
3位 650,610円 2016年3月21日 三国 ⑥-③-⑤
4位 595,550円 2019年1月16日 徳山 ⑥-④-③
5位 579,900円 2016年5月24日 芦屋 ⑥-④
6位 554,930円 2020年3月14日 丸亀 ⑥-⑤-④
7位 537,990円 2003年12月10日 若松 ②-⑥-⑤
8位 535,520円 2020年11月7日 江戸川 ⑥-⑤-①
9位 534,930円 2020年11月21日 芦屋 ⑤-③-⑥
10位 514,810円 2013年10月5日 蒲郡 ⑥-②-⑤

夢がありますよね。やはり6号艇が絡んでいる舟券が高額になることが多いようですね。ちなみに、5位のボートレース芦屋の舟券はなんと2連単です。3連単より2連単のほうがオッズが高くなるという逆転現象が起きたレースとなりました。

詳細は競艇の年間別最高配当はどの位?過去10年分のランキング1位を見よ!で紹介しています。

舟券の平均払戻金額

上記で挙げた、過去の高額配当はほとんどの場合が3連単です。

しかし、平均の払戻金はいくらなのでしょうか。三連単の最高払戻金額が761,840円なのに対し、平均の払戻金は7,300円です。

3連単だけでなく、その他の舟券の種類の勝率や平均の払戻金を確認しましょう。

舟券の種類 勝率 平均払戻金
単勝 6分の1 約300円
複勝 3分の1 約150円
2連複 15分の1 約800円
2連単 30分の1 約1,900円
格重複 5分の1 約350円
3連複 20分の1 約1,300円
3連単 120分の1 約7,300円

着順関係なく「1着・2着」を予想する複勝の払戻金額が1番低くなります。逆に、勝率が1番低い3連単は、平均払戻金が1番高いです。

3連単の大穴を狙えば、高額払戻金が期待できるでしょう。

競馬にも払戻金の限度額は存在する?

競馬 限度額

ボートレースと違い最大18頭立てでレースをする競馬では、ボートレースよりも高額配当が出やすくなっています。過去には1,000万円を超える高額払戻金の馬券もありました。
そして、競馬にももちろん払戻金の限度額が存在します。
競馬法施行規則の第十一条によると、競馬での払戻金の限度額は6,000万円となります。

引用
第十一条 法第九条第二項の農林水産省令で定める払戻金の最高限度額は、六千万円(二千万円以上六千万円未満の範囲内で、特定の種別の指定重勝式勝馬投票法につきこれと異なる額を競馬会の規約で定めたときは、その指定重勝式勝馬投票法については、その額)とする。
(指定重勝式勝馬投票法の実施を停止する場合の取扱い)

ご存知の方も多いと思いますが、競馬は農林水産省の管轄で、ボートレースは国土交通省の管轄となります。そしてWIN5に関しては最大の払戻金が100円に対して6億円と定められています。WIN5は夢がありますが、よっぽどレースが荒れないと億は超えてきませんからね。本命ばかりが1着になると1~2万円しか配当がつかないという事もあります。

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競馬の過去最高払戻金は?

JRAのオフィシャルページによると、競馬の3連単の最高払戻金額は「29,832,950円」と物凄い数字が出ています。約3,000万円、一撃で家やマンションが買えちゃいますね。
2012年8月4日に新潟競馬場で開催された5レース目の「メイデビュー新潟」という1400メートルの新馬戦で発生しました。1着が14番人気、2着が12番人気、3着が10番人気という、かなり人気薄の決着となりました。ニュースのトップ一面にもなったのでご存知の方は多いかもしれないですね。羨ましいです。

競馬の高額払戻金ベスト10(3連単)

それでは、競馬の過去の高額払戻金ベスト10をご紹介していきます。WIN5ですと最高が6億円なので、WIN5ではなく3連単の払戻金となります。※2023年3月更新※

順位 払戻金 日付 競馬場
1位 2983万2950円 2012年8月4日 新潟競馬場
2位 2792万9360円 2015年9月21日 中山競馬場
3位 2294万6150円 2017年12月3日 中京競馬場
4位 2180万2320円 2017年12月9日 中山競馬場
5位 2070万5810円 2015年5月17日 東京競馬場
6位 1950万7010円 2011年2月13日 小倉競馬場
7位 1846万9120円 2005年10月22日 東京競馬場
8位 1806万8890円 2019年2月10日 東京競馬場
9位 1655万9120円 2006年9月9日 中山競馬場
10位 1491万6520円 2012年8月4日 新潟競馬場

やはり競馬は高額的中の夢が大きくなりますね。一生に一度で良いからこの金額を当ててみたいものです。適当にランダムで数字を選ばないと買えなそうな馬券ばかりですけれどね。

自動払戻機械の払戻限度額は?

自動払戻機械 限度額

ボートレース場に置いてある機械にも払戻限度額があります。会場によって違うのですが、基本的には100万円までは払戻可能で、それ以上の高額払戻金になると、高額的中者専用の別窓口で払戻金を受け取ることができます。会場によって、機会の払戻金の限度額は違うようで、50万円や60万円に設定されている会場もあります。また、ボートピアでは99万円までが限度額となっているようです。
別の窓口に行くのが面倒だという方は、舟券を分けて購入して限度額を超えないようにするのが良いかもしれないですね。
ただ、高額的中した時に別窓口に行って受け取るのはかなりの優越感と恍惚感があるという話ですので、是非とも一度は行ってみたいです。私はまだ行ったことがありません。

まとめ

高額的中者専用

ボートレースの払戻金に限度額があったなんて驚きですよね。私も今回の記事を執筆するにあたり初めてこの事実を知りました。
しかし、安心してください。記事内でもお伝えしましたが、払戻金限度額の「2,000万円」を超えるような舟券は出ることはほぼありません。
安心して大穴の万舟券も狙うことができますね。

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