辻栄蔵は広島県出身で広島支部の二大エースと呼ばれている競艇レーサーです(もう一人のエースは山口剛選手)。2005年に賞金王を制覇し一躍有名になりました。安定感のある着実なレース運びの秘密とは?辻栄蔵の経歴や成績、レーススタイルなどを徹底的に検証しました。
広島支部のエース!辻 栄蔵って?生年月日や出身地、主なタイトルなどは?
瓜生正義は1975年3月23日生まれ、広島県広島市出身で身長が169cmです。第74期で競艇選手としての登録番号は3719となります。広島支部のエースで、今年(2018年)で43歳なので、ベテランと呼ぶに相応しい年齢になってきていますね。既婚で子供がおり、SG優勝の祝勝会などには奥さんも子供も参加しています。
デビューは1994年
辻栄蔵は広島市立広島工業高校を卒業後にやまと競艇学校に入学し、1994年にボートレース宮島(宮島競艇場)にて一般戦でデビューします。
1996年に初優勝!宮島競艇場にて
辻栄蔵は1995年4月にボートレース鳴門(鳴門競艇場)で初優出します。その約1年後の1996年にボートレース宮島(宮島競艇場)にて地元で念願の初優勝を飾ります。デビューから2年後なので、若干遅めでしょうか。一つ殻を破ったタイミングになりますね。地元での優勝という事で本人も相当嬉しかったでしょうね。
辻栄蔵の主要獲得タイトル
辻栄蔵は2018年現在までで、SG優勝2回、G1優勝7回を獲得しています。毎年のようにSGは優出していますが、2005年のSG「第20回賞金王決定戦競争」を最後にSGでの優勝はありません。
SG初優勝は2003年!豪華な優勝報告会を実施
辻栄蔵はデビューから9年後の2003年8月3日ボートレース蒲郡(蒲郡競艇場)で開催されたSG「第8回オーシャンカップ競争」にて見事初優勝を飾りました。優勝戦は5号艇5コースからマクリ先制をうまく差し切り勝利します。このレースの3連単は93番人気という人気薄で30,500円という約300倍の高額配当となりました。1枠の舟が6着になるなど、かなり波乱のレース展開だったようですね。SGの優勝戦でこんなに荒れたレースになるのは相当珍しいですね。
豪華な優勝報告を催す
辻栄蔵は地元の宮島競艇場イベントホールにて約270人の関係者や同期を招いてのSG「第8回オーシャンカップ競争」の豪華な優勝報告会を開きます。
SG「第8回オーシャンカップ競争」のビデオを見た後の感想インタビューを受けたます。その後、ボール投げのイベントが行われ、ボールを手にした人に辻栄蔵のサイン入りしゃもじが贈られます。何故しゃもじ?と思いましたが、そういえば宮島はしゃもじが有名でしたね。
その後は、鏡割りが行われたり、辻栄蔵の直筆サインの入った枡が約270人の参加者に配られたりと、大盛り上がりの会となりました。
そして、この場で中国新聞社会事業団へ、 優勝賞金の一部100万円が福祉のために寄付 されました。太っ腹ですね。ちなみに、SG「第8回オーシャンカップ競争」の優勝賞金は4000万円です。
2005年にSGグランプリ(賞金王決定戦)で優勝
辻栄蔵は2005年に開催されたSG「第20回賞金王決定戦競争(現:グランプリ)」で優勝を果たします。1号艇で1番人気になった辻栄蔵は、枠なりで1コースに入り安定感抜群のレース展開で完璧なイン逃げを見せ見事1着に輝きました。このレースで辻栄蔵は、初優勝、初優出、初の賞金王に輝きます。競艇選手であるならば誰しもが夢見るSG賞金王決定戦での優勝は相当嬉しかったでしょうね。獲得する優勝賞金も1億円と相当破格の金額ですので、祝勝会もさぞ豪華だったのでしょう。
安定感抜群!辻栄蔵のレーススタイル
辻栄蔵は、着実なレース運びで賞金ランキング上位や優勝戦線に食い込んで来る安定感が魅力の競艇レーサーです。ただ、確実性はありますが悪く言うと爆発力がなく、尖った性能が無いという見かたもできます。スタートのタイミングや旋回能力や枠番の平均や着順の平均など全てがバランスが良いですが、逆に言うと特徴がない選手と言えるかもしれません。
辻栄蔵のレーススタイル
辻栄蔵のレーススタイルは、万能型でどこのコースからでも1着を狙える選手です。ただ、近年では外よりのコース(5、6コース)では勝ちきれないイメージもあります。進入コースは基本枠なりで強引に前づけをして番手をあげていく事はしていないと思います。スタートタイミングも平均で、早すぎず遅すぎずという印象です。勝率もコンスタントに稼いでおり安定感は抜群の選手ですね。
辻栄蔵の舟券の買い時
辻栄蔵は近年では、SGタイトルからは遠ざかっており、G1タイトルも数年に一度の優勝となっています。ただ、実力的には充分に持っており、上述しているように抜群の安定性があります。どこのボートレース場でもどの選手が相手であっても1着2着を取れる力は持っていますので、良いモーターを引いた時は要チェックの競艇レーサーです。
個人的にな辻栄蔵の買い時は、一般戦での2号艇2コースに入ったときが良いかと思っております。
辻栄蔵は5,6コースの外枠は苦手なイメージがあります。SG初優勝のSG「第8回オーシャンカップ競争」では5号艇5コースから優勝しましたが、これは1号艇と2号艇がスタート前に接触するなど若干のトラブルもありました。近年では外枠は苦手そうにしていることが多い印象です。
また、SGやG1の優勝戦では1着から遠ざかっている為に、本命としてはなかなか推せないですが、連体では考えても良いかもしれません。
まとめ
辻栄蔵は、最近こそSGタイトルなどはありませんが、2017年には獲得賞金ランキングで19位になるなど、コンスタントに毎年のように勝ちを積み上げて稼いでいる選手です。1号艇・2号艇になった時の勝率は非常に高く、ミスをせずにきっちり勝利を勝ち取れる選手です。また4号艇になった時には三連単にも絡んで来るので、要注目です。
以前のような輝きは薄くなったと言われたりもしますが、まだまだ目が離せない注目の選手の一人ですね。ベテランの風格も漂ってきています。