競艇はボートと選手の二つの力が一つになって戦う水上の格闘技とも言われる激しいスポーツです。

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競艇のエンジンはボートの心臓部分
ボートを推進させる原動力となるエンジン(モーター)は選手の大切なパートナーの心臓部分にあたります。
これの調子が良いか悪いかでは結果は雲泥の差になると言えるでしょう。
今回はこのエンジンについてご紹介していきます。
そもそもエンジンなの?モーターなの?
競艇ではどちらかというとエンジンのことをモーターと呼ぶ方が多いです。
語源としては、エンジンの場合は燃料を燃焼させたエネルギーを機械の動力に変換し、動力を発生させる装置のことを指し、モーターの場合は電動機をさす場合が多いです。
では、これらの意味から参照した場合、競艇はエンジンとモーターのどちらになるのか?というと…
競艇のエンジンは全てヤマト発動機株式会社製
競艇で使われているエンジン(モーター)は現在全てがヤマト発動機株式会社製のものになります。
以下がヤマト発動機の公式サイトの説明文章になります。
『300型モーター』は、水冷2サイクルガソリン機関の縦型直列2気筒エンジンです。
総排気量は396.9㎤で製造されており、減音のための吸気サイレンサが装着されています。
優れた開発力と品質管理のもと、競技の特性から求められる極めて高度な要求に応えた、均一性能のモーターを全国のボートレース場およびやまと学校へ年間約1,500機出荷しています。
というわけで、前項のエンジンなの?モーターなの?という枠組みで考えた場合の正解は『エンジン』という事になりますが、公式でもモーターとして紹介しているということもあり、競艇では一般的にエンジンではなく『モーター』と呼んでいる、ということですね。
全てのエンジンは同じもの
エンジンは約1年ごとに新品に変更されますが、同一規格で作られていたとしてもエンジンには個体差があります。
車やバイクなどに乗った事のある人だと、エンジンの調子が良い悪い…なんて状態に直面したことがあるかと思いますが、実際に競艇でも同じようなことが起きます。
例えば、冬は暖気運転が必要だ…生ガスが被っている気がする…
と言ったようなものですね。
また、年間を通して使用されるので、例えば転覆を起こしてしまったエンジンの場合水浸しになるわけですから、その時点で壊れてしまっていたり、大幅な部品の交換を経ていたりすることもあるわけです。
ちなみに2018年現在、全ての競艇場で減音機モーターというのが使用されています。
従来のものに比べ、静音性に優れており、性能面で言うと出足のパワーが標準型よりも弱くなっているという特徴があります。
モーター勝率が発表される程にエンジンはレースに影響がある
さて、全てのエンジンは同じ規格ではあるものの、個体差があり、良し悪しには微妙に違いがある、というのがわかって頂けたかと思いますが、明らかにモーターによって勝率が異なっていたりします。
その為、選手の勝率とは別に、モーターの勝率も出走表には記載されています。
これによって選手を平等にする為、採用されているのがモーターの抽選というシステムです。
モーターの抽選とは?
各選手がどのモーターを使うのか?抽選はいわゆるガラガラで前検日に行われます。
中でも最も当たりとなるのが、モーター勝率が最も高く、調子のよい、高性能であると思われる超抜モーターです。
この超抜モーターを引き当てるだけで、俄然有利にレースを運べると思えば、既に選手たちの戦いは前検日から始まっていると言っても過言ではありません。
エンジン整備が勝負の決め手
モーターの抽選が終わったら、選手達はとりあえずそのままの状態で一度ボートに取り付けて試運転をしてみます。
同時にペラ(プロペラ)も抽選時にセットになっているので、ここで、引き当てたモーターとペラの調子を確認し、調整を行っていくわけです。
超抜モーターを引き当てたとしても、実際にそのモーターを使ってレースをするのは選手ですし、それを活かしきるのは選手の腕次第という事になります。
その為、モーター勝率が必ずしもモーターの性能部分に起因した勝率とは言い切れませんが、ある意味縁起の良いモーターであることは間違いありません。
超抜モーターとは言え、選手のテクニックと噛み合っていなければ機力を出し切ることが出来ない場合もあるからです。
中には全くいじらないでそのままで良いなんて場合もあったりするそうですが…
また、モーター勝率が低いモーターを手にしてしまったとしても、選手の整備力が非常に高ければ最高のパフォーマンスを引き出す事が出来る可能性もあります。
実際にアドバンテージがあるにはありますが、これだけを見てレース予想と結果に直結させてしまうのは早計と言えそうです。
モーターの調整方法
モーターは基本的に、伸び型か出足型のどちらかの調整が行われます。
・伸び型⇒トップスピードの伸び重視(加速が遅い)
・出足型⇒加速重視(トップスピードが遅い)
大体インに属する1~3枠の選手は出足型に、4~6枠の選手は伸び型に調整することが多いです。
ターン後の加速は出足型が有利ですが、トップスピードは伸び型の方が速いので、この調整次第で、実際に選手がどのようにレースを展開するか?というのも見えてくるわけですね。
エンジンの部品交換
モーターの調整の際に、選手は各種部品の交換を行うことが出来ます。
交換部品は主に、ピストン、リング、ギヤケース、キャブレター、クランクシャフト、シリンダーケース、キャリアボデー、そして電気系統一式です。
それぞれ交換部位によってエンジンに与える影響は様々で、これらの交換が行われたか否か?も事前情報としてチェックすることが出来ます。
詳しくは後述致します。
ペラの調整
旧くは持ちペラ制と言って、選手が持ち込んでいたプロペラを使用していたことから、選手が良いプロペラをそもそも持っているかどうか?などで、かなりの注目が必要でしたが、現在はモーターと一緒に抽選で配布されるものになっており、主にモーターの回転数とプロペラを調度良いバランスに調整するのが目的となっています。
乗り味の部分は特にこのペラで調整されるので、良いモーターとセットで付属していたペラだとしても、選手の感触との違いで大きく叩きかえられるなんてこともあります。
モーター取り付けのチルト角度
チルト角度は、モーターをボートに取り付ける角度のことを指します。
この角度によって、出足と伸び足に差が生じます。
上げることでトップスピードが上がる伸び足型に、下げることで加速力が良くなる出足型になります。
競艇場によって設定できる角度の上限に差があり、最大で3度まで上げることが可能です。
基本的には大半の選手が下限の-0.5度や0度の出足重視が多いのですが、稀にチルト3度まで上げて、大外からのダッシュスタートで第一ターンマークで全ての艇を捲くるなんて事も見られます。
モーターの情報を予想にどうやって取り入れるべきか?
競艇選手のレースの結果の半分を担っているとも言えるエンジンですが、このモーターの情報からどのようにして予想を組み立てていけば良いのでしょうか?
単純にモーター勝率の良いものを選択する
安易にこれだけを理由として予想印を付けるというのは決して良いとは言えませんが、予想をする上での、一押し、最後のピースとしてモーター勝率を選択するというのは良い判断だと思います。
では、モーター勝率が良いとされる基準はどの位なのでしょうか?
そもそもモーター勝率はいわゆる選手の得点率と同様に、着順によって得た点数を総出走数で割ったものがモーター勝率です。
各順位の着順点を全て足して6で割ると5.16という数字になります。なのでモーター勝率が5.16よりも高いモーターは平均以上の性能があると言う風に考えて良いでしょう。
モーター2連対率をチェックする
モーターは勝率だけではなく2連対率も見ることが出来ます。3連単を買うという前提であれば、2着以内に入る艇というのは当然予想する必要がありますよね。
なので、このモーター2連対率も確認する癖をつけるのが良いです。
ちなみに、モーター2連対率の平均は33.3%位と考えて、40%以上の連対率があれば良いモーターという風に考えて良いでしょう。
エースモーターや超抜モーターは舟券に絡んでくる
モーターの抽選の時点で良いモーターを引き当てた場合にはその選手がかなり注目されることがあります。
これは、インコースであれば尚盤石であると言いたいところですが、アウトコースであっても、覆せるほどの超高性能だったりする場合があります。
その為、通常では6コースから派手なスタートをすることがないという選手でもこのモーターならいける!と果敢に攻めてくる可能性も生まれてきます。
競艇ではインの選手が舟券に絡まないというパターンがどうしても配当が高くなりやすいので、良いモーターをどの選手が獲得できたのか?は予想をする上では絶対に確認するべき事項と言えますね。
モーターの部品交換が行われたかどうかをチェックする
エンジンの部品交換の項で少し触れましたが、レース前にモーターの部品交換が行われたか、その部位はどこなのか?というのも公表されており、確認することが出来ます。
クランクシャフトとシリンダーケースの交換
エンジンの中でも最も交換するのが難しいとも言われるこの二つの部品交換が行われていた場合には、よほどモーターの調子が悪かったと判断することが出来ます。
その上、これらを交換したからと言って劇的に良くなるということもないので、この二つの交換があった場合にはモーターがハッキリと悪いと判断しても良いかもしれません。
ピストンとピストンリングの交換
比較的部品交換の中では見られることの多いピストンとピストンリングですが、これらの交換本数が1~2本であった場合にはプラスの意味での部品交換と捉え、3~4本の場合には、パワー不足を疑うのが良いでしょう。
必ずしもそうとは限らない部分ではありますが、部品を過度に変えるということは、大きな調整であるということ、大きな調整を行うということは、そのままではうまく動かないから手を加えている、という事になります。
電気系統一式の交換
水没が起きてしまった場合、電気系統一式は全滅してしまうので、交換必須のものになってしまいます。
何となくイメージでわかるかとは思いますが、水没したエンジンが水没していないエンジンよりも調子よく回るか?と言われると…どう考えても良くないですよね。
モーターに対しての選手のコメントをチェックする
良いエンジンは選手の勝率をアップさせることが出来るということはわかってもらえたかと思いますが、最終的にはそれを扱う選手がどれだけうまくボートを乗りこなすか?にかかっています。
エンジンは生き物ではありませんが、当然選手との間に相性があるので、乗りやすい、乗りにくいというのが出てくるわけです。
調整を経た後の、これらの感触を出走表やインタビューで選手自らのコメントを紹介している部分があるので、こちらも合わせて確認して良し悪しを判断するようにしましょう。
まとめ
競艇のエンジン(モーター)は選手の勝率に大きく直結する要素の一つです。
エースモーターや超抜モーターを引き当てた選手はそれだけで注目され、どこのコースからでも1着を奪取しに来るという期待感、人気が高まりオッズにも反映される事から、予想をする上でも非常に重要と言える部分です。
モーターだけで全てを判断するというのはオススメできませんが、総合的に予想を組み立てていく上で、一つの要素として使う事は大切だということを忘れずに、更なる研究を続けてみてください。