ボートレース(競艇)は公営ギャンブルです。全国24箇所のボートレース場で365日1年中レースが開催されています。
開催は主に4日から6日の間で設定される「節(シリーズとも呼ぶ)」で構成され、これを複数回組み込んでいることが多いのです。この「節(シリーズ)」には格別があり、ランク分けされています。

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競艇のSGとは最高ランクのレースである!
ランクは上位から、
SG
プレミアムGI(PGI 全国発売規模のGIを特に格付け。2014年度より新設)[1]
GI(G1)[1]
GII(G2)
GIII(G3)
企業杯
一般戦
という順番付けになっており、SGは競艇における最高ランクのレースで全国から最上級の選ばれたボートレーサーが集まり、非常に盛り上がる競争となります。
そもそもSGって何の略?
そもそもSGとは「Special Grade(スペシャルグレード)」の略称であり、ボートレース競走格付け(グレード)の最高峰のクラスに位置する競走のことを指します。競馬でいうところのG1レースと同列の競走になりますね。
ランク順で見るレースのグレード一覧
それでは、ボートレース(競艇)の「節(シリーズ)」のグレード一覧の詳細をみていきましょう。競走格付けごとに下記にまとめていますのでご参照下さい。
賞金額が1億円のレースも!最高峰の「SG」
Special Gradeの略称である通称SGはトップ選手が一堂に集う事で人気が高いグレードとなっています。競走格付けも最上位にランク付けされており、ボートレースで最も盛り上がるレースです。参加資格は原則A1級のボートレーサーにしか与えられず、全国から最上級レベルの選手が集まります。
開催期間は6日間で、開催日程は初日から4日間が予選、5日目が準優勝戦、6日目が優勝戦になります。
現在SGは全部で9つあり、それぞれ各ボートレース場の持ち回りで開催されます。
規模はSGなみ!「プレミアムG1」
G1の中でも格上の格付けの扱いをされる5つの競走がプレミアムG1と呼ばれます。SGと同様でプレミアムG1も開催直前にはテレビやラジオCMやポスターなどで事前告知も多く行われます。
プレミアムG1と呼ばれる5競走は下記の5つです。
マスターズチャンピオンシップ(名人戦)
レディースチャンピオンシップ(女子王座決定戦)
ヤングダービー
バトルチャンピオントーナメント
クィーンズクライマックス(賞金女王決定戦)
プレミアムG1はシニア・レディース・ヤングのチャンピオンと、レディース版の賞金王決定戦の4レースと、2019年から新設されるバトルチャンピオントーナメントの5つとなります。
バトルチャンピオントーナメントは、業界初のグレードレースのトーナメント方式となります。
全国の強者が集まる「G1」
G1はSGほど出場条件は厳しくないですが、全国のボートレース場から精鋭の選手が集まる競走です。そしてSGが全国から精鋭の選手が集まるのに対して、G1は開催するボートレース場の地元の選手にやや重点をおいて斡旋する傾向があります。G1は各ボートレース場や各地区のチャンピオンを決めるレースでもあります。G1は全て6日間開催となります。
さまざまな分野のレースがある「G2」
G2は年間9節の以下の5競走のみを指します。
レディースオールスター競走
全国ボートレース甲子園
モーターボート誕生祭競走(ボートレース大村)
秩父宮妃記念杯競走(ボートレースびわこ)
モーターボート大賞競走(随時)
モーターボート大賞競走は年度内にSG・全国発売GIが開催されないレース場で開催されます。年間5節で同時期開催もあります。
全国ボートレース甲子園は2019年に新設されて、47都道府県全ての出身のボートレーサーによる夏の甲子園のような全国大会のレースになります。
G2は全て6日間開催で、出場資格はA1・A2級のボートレーサーのみですが、レディースオールスター競走のみB級も出場可能です。
ベテランが激走!45歳以上限定のレースも「G3」
G3は以下の4競走となります。
オールレディース競走(随時)
マスターズリーグ競走
企業杯競走(各場ごとに年1回)
イースタンヤング・ウェスタンヤング
マスターズリーグは満45歳以上限定のレースでベテランレーサーが激走します。イースターヤング・ウェスタンヤングはプレミアムG1の「ヤングダービー」へのトライアルで年に1回7月に東西で同時期に開催します。
フライング休み明けの選手も参加可能な「一般戦」
一般戦は、開催時期が4~7日間と流動的です。フライング休みを終えた選手の復帰戦は原則として一般戦になります。ゴールディンウィークやお盆や年末年始のレースでは地元の選手を大勢集めてレースを行います。普段は一般戦に斡旋される機会が少ないトップレーサーも呼ばれるので、売上もその分大きくなります。
競艇(ボートレース)SG一覧
ボートレース(競艇)では年間に9種類のSGレースが開催されます。それぞれに特徴や出場資格がありますので、各SGの詳細を見ていきましょう。
ボートレースクラシック
どんなレース?
正式名称「鳳凰賞競走」で、以前は総理大臣杯と呼ばれていました。第49回大会より5大SG競走GRANDE5の初戦にあたり「ボートレースクラシック(BOAT RACE CLASSIC)」の通称名称が採用されました。毎年3月に開催されて優勝賞金は3500万円です。
出場資格は?
ボートレースクラシックに出場できるのは、前年度の優勝者と前年の賞金王決定戦の優勝戦出場者、前年のSG、G1、G2競走の優勝者、前年のG3以下の優勝戦回数上位選手であればA1選手でなくても出場することができます。
ボートレースオールスター
どんなレース?
正式名称は「笹川賞競走」で、2014年から5大SG競走GRANDE5の第2戦に位置付けられ「ボートレース オールスター(BOAT RACE ALL STARS)」という通称名称が用いられています。プロ野球のオールスターゲームのように、ファンの投票によって出場するボートレーサーが決定されます。ファン投票の形式なので他のSG競走と比べると女性選手が出場しやすいSGです。毎年5月に開催されて優勝賞金は3500万円です。
出場資格は?
ボートレースオールスターに出場できるのは、前年度の優勝者と前年の賞金王決定戦の優勝戦出場者、直前のSGボートレースクラシックの優勝者、開催年前期A1級を対象にしたファン投票の上位者、選考委員会の選出者です。
グランドチャンピオン
どんなレース?
正式名称は「グランドチャンピオン決定戦競走」で、2014年からは決定戦が外れ「グランドチャンピオン(GRAND CHAMPIONSHIP)」に改称されました。通称「グラチャン」とも呼ばれます。SG出場者でないと出場資格はないので、グラチャンでのSG初出場はありません。毎年6月(年によっては7月に跨ぐ)に開催されて、優勝賞金は2700万円です。
出場資格は?
グランドチャンピオンに出場できるのは、前年度の優勝者と前年の賞金王決定戦の優勝戦出場者、直前のSGボートレースオールスターの優勝者、前年4月から当年月までSGの優勝戦完走者・予選得点上位者です。
オーシャンカップ
どんなレース?
正式名称は「海の日記念 オーシャンカップ競走」で、通称「オーシャン」「OC」とも呼ばれています。発足された当初の開催期間は海の日が制定された7月20日前後でしたが、この日がハッピマンデーに加わったことで、2002年の第7回大会から開催期間が7月の最終週に変更されました。そのため、7月と8月の月跨ぎ開催になる場合もあります。優勝賞金は2700万円です。
出場資格は?
オーシャンカップに出場できるのは、前年度の優勝者と前年の賞金王決定戦の優勝戦出場者、直前のSGグランドチャンピオンの優勝者、前年の5月からその年の4月までのG1とG2レースの優勝戦着順点上位選手であれば、A1選手でなくても出場できます。
ボートレースメモリアル
どんなレース?
正式名称は「モーターボート記念競走」で、2014年からは5大SG競走GRANDE5の第3戦に位置付けられ、「ボートレース メモリアル(BOAT RACE MEMORIAL)」という名称が用いられています。開催は8月最終週を目安に行われていますが、年によっては8月と9月を跨いで開催する場合があります。優勝賞金は3500万円です。
出場資格は?
ボートレースメモリアルに出場できるのは、前年度の優勝者と前年の賞金王決定戦の優勝戦出場者、直前のSGオーシャンカップの優勝者、開催競艇場以外の各競艇場の推薦者と開催施行者の推薦選手が出場することができます。
ボートレースダービー
どんなレース?
正式名称は「全日本選手権競走」で、2014年からは5大SG競走GRANDE5の第4戦に位置付けられて「ボートレース ダービー(BOAT RACE DERBY)」という通称名称になりました。「ダービー」や「BD」とも呼ばれたりします。優勝選手には優勝旗とダービージャケットが贈られます。毎年10月に開催されて優勝賞金は3500万円です。
出場資格は?
ボートレースダービーに出場できるのは、前年度の優勝者と前年の賞金王決定戦の優勝戦出場者、直前のSGボートレースメモリアルの優勝者、前年の8月からその年の7月までの勝率上位者が出場できます。
チャレンジカップ
どんなレース?
チャレンジカップ競走は英語名称で「CHALLENGE CUP」です。通称「チャレカ」や「CC」と呼ばれています。このレースはグランプリ(賞金王決定戦)および賞金王シリーズ戦への出場をかけた最後のトライアル競走として位置づけられています。2014年からは、G2のレディースチャレンジカップと並行して開催されています。毎年11月に開催されて優勝賞金は2700万円です。
出場資格は?
その年の1月1日から10月31日までの年間獲得賞金ランキングの上位32名が出場できて、階級の制限はなくA1級でない選手も参加可能です。
グランプリ
どんなレース?
正式名称は「賞金王決定戦競走」で、2014年からの通称名称は「ボートレースグランプリ(THE GRAND PRIX)」です。「グランプリ」や「GP」とも呼ばれたりします。グランプリの優勝戦に進出すること、または優勝することは全ての競艇選手が目標としているため、競艇界の最高峰の競走として位置づけられています。またGRANDE5の最終戦であり、1億点という高額の賞金もあいまって、この競走で優勝した選手が賞金王になることが多いことから、ボートレースの日本シリーズとも呼ばれています。原則として12月23日を優勝戦おする日程が組まれていますが、日にちが前後する場合もあります。
出場資格は?
その年の1月1日からSGチャレンジカップ最終日までの獲得賞金ランキング上位60名から選抜され、上位18名をグランプリに、19位から60位がシリーズ戦に選出されます。
グランプリシリーズ
どんなレース?
グランプリ(賞金王決定戦)と2部構成で並行して開催されるSGレースです。
出場資格は?
その年の1月1日からSGチャレンジカップ最終日までの獲得賞金ランキング上位60名から選抜され、上位18名をグランプリに、19位から60位がシリーズ戦に選出されます。
東日本復興支援競走
どんなレース?
2011年3月11日に発生した東日本大震災により開催中止となってしまった「第46回総理大臣杯競走(現:ボートレースクラシック)」の代替え開催されたSGレースです。常設のSGではありません。2011年8月に実施されました。
出場人数は?
「第46回総理大臣杯競走(現:ボートレースクラシック)」に出場を予定していた52名が参加しました。
SGの通算最多優勝レーサーは「野中和夫」の17回
SGの通算最多優勝レーサーは「野中和夫」選手です。1944年1月1日生まれで2018年の現在は74歳で既にボートレーサーは引退しています。当時の通称は「モンスター」で、なんとSGを史上最多の17回優勝しています。かなりの伝説の選手ですね。
SGは競艇で一番盛り上がるレース
SGレースはボートレース(競艇)でも最高峰のレースで一番盛り上がります。テレビやラジオではCMを打ちポスターなどの事前告知もされて、選手も観客も一体になって熱くなるレースです。優勝賞金もケタ違いですし、舟券の購入額もグンと上がります。
まとめ
ボートレース(競艇)で最高峰のレースのSGは、ボートレーサーの憧れであり目標のレースです。出場するのは非常に難しく、SGへの優勝はおろか一度も出場せずに引退していく競艇選手のほうが多いのです。SGは9種類あり、その意味や賞金額や出場条件も違ってきます。「〇〇選手はこのレースに勝てばSGに出場できる」とか「SG出場が決まっているからフライングができない」なんて情報が分かっていれば、舟券の予想にも幅が出ますよね。競艇を語る上ではSGは欠かせないので、是非ともこの機会に覚えてくださいね。